食道・胃静脈瘤の前兆や初期症状について
食道や胃の静脈瘤は、初期段階では基本的に自覚症状がありません。
しかし、静脈瘤が増大して破裂すると、吐血や下血(黒色便・タール便)、貧血によるふらつきや動悸・息切れなどの症状が現れることがあります。
これらの症状が出現した場合、緊急の治療が必要となり、最悪の場合は死亡につながることもあるため、早期発見と出血の予防が非常に重要です。
食道・胃静脈瘤の検査・診断
食道および胃静脈瘤の診断には、内視鏡検査(胃カメラ)が最も有効です。
内視鏡検査により、静脈瘤の有無、サイズ、形状、出血のリスクを直接確認して評価できます。
またCT(可能であれば造影CT)を行い、内視鏡からは確認できない側副血行路の流れを評価するとともに、肝硬変やその他の異常についても評価することが必要です。
あわせて血液検査も行い、貧血の有無や輸血の必要性、肝硬変であればその進行度などを評価します。
配信: Medical DOC