小児がんについてよくある質問
ここまで小児がんの後遺症を紹介しました。ここでは小児がんについてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
小児がんの治療に補助金などはありますか?
武井 智昭 医師
小児がんの治療には小児慢性特定疾患治療研究事業という公的助成制度があります。小児慢性特定疾患治療研究事業は、18歳未満で発症した小児がん患者さんが対象で、医療費の自己負担の軽減が可能とされています。自己負担額は家庭の収入によって異なりますが、詳細な支援内容や申請方法などは、お住まいの地域の公的機関や専門の相談支援員に問い合わせることをおすすめします。
小児がんの治療後に大切なことはありますか?
武井 智昭 医師
小児がん治療後には、定期的なフォローアップを行うことが大切です。治療終了後も、再発や晩期合併症のリスクがあるため、医師の指示に従い、定期的に検査を受けることが重要です。また、治療中に体力や筋力が低下している場合が多いため、徐々に日常活動を再開し、適度な運動を取り入れることで体力の回復を図ることも推奨されます。
まとめ
ここまで小児がん治療による後遺症とはなにかをお伝えしてきました。要点をまとめると以下のとおりです。
・小児がんは、0歳から14歳までの子どもたちに見られる悪性腫瘍の総称のこと
・小児がん治療後には、心機能障害や肺線維症、二次がんなどの生命に影響する晩期合併症が生じる可能性がある
・小児がんの抗がん剤や放射線治療が生殖器官に影響を与え、将来の妊娠能力が低下することがあるため、定期的な検査が重要
配信: Medical DOC