血管腫の前兆や初期症状について
先天性の場合は血管腫が生まれつき存在しており、そのものの症状はさほどありません。
ただし、進行した動静脈奇形の場合は、出血や痛み、心臓に関わる症状などを示す可能性があります。
なお、難治性血管腫の場合、疼痛、発熱、感染、出血、醜状変形などの症状を示すことがあります。
また、患肢の肥大や変形、萎縮などのため運動機能障害を起こすことも珍しくありません。
巨大なものでは病変部で凝固因子が大量に使われるため、消費性凝固障害からDIC症状を認める場合もあります。
血管腫を疑った場合、皮膚科もしくは形成外科を受診しましょう。
血管腫の検査・診断
血管腫の診断法は確立していません。
視診の所見のほか、診断に用いられる検査としては画像検査(超音波検査、単純X線撮影、CT、MRIなど)、
それでも診断困難な場合は切除した組織の病理検査などがあります。
診断能と侵襲性の観点から、画像検査の中では超音波検査とMRIが中心です。
血管腫を疑った場合、安価で低侵襲、簡便に行える超音波検査が第一選択となります。
MRIは軟部組織において高いコントラスト分解能を有するため、血管腫の診断に優れています。
配信: Medical DOC