血管腫の治療
血管腫の治療法は、種類によってさまざまです。
早期治療だと跡が目立たなく治せる可能性が上がるため、早めに形成外科や皮膚科を受診することをおすすめします。
乳児血管腫
基本的には経過観察のみで良いとされていますが、
巨大なものや出来た部位によって悪影響があるようなものは治療が必要となります。
最近では早期からプロプラノロールの内服治療や色素レーザー治療を行う場合があります。
レーザー治療は痛みを伴うため、治療中に暴れてレーザー光線が目に入る危険を回避すべく
小児や乳幼児では全身麻酔が必要となります。
毛細血管奇形(単純性血管腫)
大きさや部位はさまざまですが、基本的にはレーザーや手術による治療が行われます。
静脈奇形(海綿状血管腫)
MRIやCT、超音波などの画像検査を行い、最適な治療法を検討します。
手術や硬化療法などの方法がありますが、硬化療法は保険認可されていません。
動静脈奇形
小さい病変は手術による切除が可能ですが、
大きな病変を切除すると出血や再増大の可能性があるため、あらかじめ塞栓療法で栄養血管を詰める必要が出てくる場合もあります。
リンパ管腫
手術、硬化療法、抗癌剤、インターフェロン療法、ステロイド療法、レーザー焼灼法などが行われます。
リンパ管腫の場合、硬化療法は保険認可されています。
難治性血管腫・血管奇形
外科的切除、硬化療法、レーザー照射などによる治療が行われます。
硬化療法は保険認可されていません。
血管腫になりやすい人・予防の方法
現在のところ、血管腫になりやすい条件や予防法は明らかになっていません。
孤発性のものが多く、家族に血管腫の人がいても心配し過ぎる必要はないと言えます。
参考文献
血管腫・血管奇形・リンパ管奇形診療ガイドライン 2022
血管腫・血管奇形(赤あざ)
難治性血管腫・血管奇形(平成23年度)
リンパ管奇形(リンパ管腫)
配信: Medical DOC
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