【闘病】「ただの腰痛」の正体が10万人に1人の病気だった 『馬尾神経腫瘍』

【闘病】「ただの腰痛」の正体が10万人に1人の病気だった 『馬尾神経腫瘍』

「自分の状況を正しく理解し、判断すること」が不安を取り除く方法

編集部

疾患に向き合う上で心の支えになっているものを教えてください。

河野さん

私自身が理科、その中でも生物を学んでいたことが役立って、医師の説明を確実に理解できたことです。また、質問も的確にでき、自分の状態を把握できたことは安心に繋がりました。自分の状態がわからないことこそが、一番辛いことだと思います。

編集部

もし昔の自分に声をかけられたら、どんな助言をしますか?

河野さん

たまたまですが、発症と前後して保険の切り替えを行ってしまい、保険金を受け取れず、また、病気になってしまったため新しい保険にも入れないということがありました。その辺りはくれぐれも慎重に確認しながら行うべきだと思います。

編集部

再発しないために、日常生活で気をつけていることなどはあるのでしょうか?

河野さん

ありません。というのも、何か「これが原因」というのがあって腫瘍ができたわけではないので(なぜ腫瘍ができるのかわかっていないと聞きました)、そうすると特段何か気をつけることもないということだと思います。

編集部

最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。

河野さん

馬尾神経腫瘍は10万人に1人という少ない病気だそうで、最初はなかなか情報が集められず、心配になりました。闘病記などがどこかにあるとよいなと思ったので、今回こういった形で協力させていただきました。「自分の状況を正しく理解し、判断すること」これが、不安を取りのぞくための方法だと思います。検査をしっかり行い、不明な点は医師に質問し、状況把握をしっかりするとよいと思います。

編集部まとめ

昨今はテレワークなども普及し、座りっぱなしの状態で何時間も仕事をして、肩こりや腰痛などに悩まれている人も多いのではないでしょうか。河野さんも初めはよくある腰痛だと思っていたそうですが、中には「よくある腰痛」で済まないケースもあるのだと、今回お話を聞いて感じました。痛みが続く、痛みが強くなるなどの症状があった場合は、早めに専門の病院を受診するようにしましょう。

なお、Medical DOCでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

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