そんな「浮気」のことをもっとも熟知しているのは、浮気する側・される側・浮気相手側と、すべての視点から浮気を数限りなく見てきた浮気調査会社だろう。
では、浮気調査会社では、浮気調査で具体的にどんなことをしているのか。どのくらいの期間に、どんなきっかけで、浮気が発覚するのか。「浮気調査&別れさせ屋」の「銀座レディス1」代表取締役の樋渡聖さんは言う。
「浮気が発覚するまでの期間は、相談に来る依頼人さんがどれだけ夫や妻のことを知っているかによって異なります。浮気されている女性には、夫に無関心な人も多く、20年も夫がどこの会社に行っているかすら知らない人もいますから」
●職業別などに「怪しい日」はわかる
浮気調査で行うのは、基本的に「どこに、誰と行って、何をしたか」を調べる「行動調査」だそう。
「まず依頼人さんとご面談をして、いろいろなお話を聞きます。すると、『怪しい日』が見えてきます。営業担当だったら昼の可能性も多いですし、美容師さんだったらお休みの日、医者なら病院の当直室で、公務員なら庁舎のなかで…などと、職業によっても『怪しい日や怪しい場所』の傾向があるんですよ」
土日に必ず家にいる夫であれば、オススメは月~金の5日間通して調査をするほうが、無駄なく「当たる(浮気の証拠をつかめる)」そう。
月~金の5日間×2週間調査し、浮気の証拠がつかめるのは約70~80%程度。逆に、1週間調査して見つからなかった場合でも、それで「浮気していない」確率は50%程度だという。
「今は愛人を同じマンションに住まわせるパターンも増えていて、ブームになっています。また、妻が隣人と浮気することも多く、こうした場合は見つかりにくいですよ」
●浮気の原因はする方・される方どちらにもある
では、浮気の証拠をつかんだとして、その調査結果を報告すると、女性はどういった反応をすることが多いのだろうか。
「2人に1人は、『ギタギタにして!』『めちゃくちゃにしてやって!』と言います。あとは、泣く。なかには『やった~! お祝いだ~! これで別れられる! 慰謝料とれる!』なんて人もいます。後者の場合、依頼人の妻にすでに別の男がいるパターンもあるのです」
ちなみに、これまでの数々の浮気調査によれば、樋渡さんいわく、「浮気した人が悪いのは51%、された人が悪いのは49%。たいてい浮気の原因はどちらにもある」という。
もし夫の浮気が疑わしいと思うなら、ひとりで悶々としたり、問い詰めたりするばかりでなく、自分の日頃の言動などを振り返ってみる必要もあるかも。
(田幸和歌子+ノオト)