元NHKアナ・中村克洋「人生を動かす“顔”パワー」講座/「“顔”と“恋”」④男と女の恋の終わり…「“3年目の浮気”は本当だった」~恋を終わらせる恐るべき脳の仕組み!!

 燃えるような恋になぜ終わりがあるのでしょうか。最新の科学は「恋の終わり」をどう説明しているのでしょうか。「終わらない恋」ってあるのでしょうか。何とか恋の終わりを避ける方法はないのでしょうか。

■“3年目の浮気”は本当だった!!

 一般的に言って、「男女の恋愛関係は、18カ月から3年で終了するケースが多い」と言われています。これは統計的にもかなり裏付けられています。世界88カ国の調査で、「離婚数は、結婚4年後がピークとなる」という結果が出ているのです。これもやはり、「生き残りの戦略」に深くかかわっています。つまり、「恋の終わり」は「出産・子育てのたいへんな時期が終わる」のと一致しているのです。

 かつて、狩猟時代の人類は、子育てをする期間、つまり両親が協力して子育てに当たる必要のある期間は、3~4年であったと考えられますが、その「生き残りの戦略」を私たちは、今に残しているのだと考えられます。 結婚関係ではなく、恋愛関係でも、「男女の恋愛感情がさめていくのは、出会いから3~4年後」です。「永すぎた春」 などといわれることがありますね。「3年目の浮気」という歌もありました。

 それでは、ヒト以外の生物はどうでしょうか。つがいをつくる、人以外の動物は、みなさんよくご存じのように、子育てが終われば、つがい関係も解消、というケースはごく一般的ですよね。「おしどり夫婦」について、チャットGPTに聞いてみました。すると、こんな回答が。

【オシドリのつがいは、繁殖期には非常に強い絆を持ち、常に一緒に行動する姿が観察されます。このため、仲の良い夫婦を「おしどり夫婦」と呼ぶようになりました。しかし、実際にはオシドリのつがいは毎年パートナーを変えることが多いのです。繁殖期が終わると、つがいは別々に行動し、次の繁殖期には新しいパートナーを見つけることが一般的です。】

 思わず、「オシドリよ!お前もか!!」と叫んでしまいそうですね。ただしオシドリもそうだからといって、「恋の終わりは宿命、必ずやってくるのだ!!」などと絶望しないでください。ヒトは、やはり特別な存在なのです。ヒトだけは、何人もの子育てが終わってもなお、一生仲よく添い続ける夫婦がほとんどです。

 子育ての時期が終わっても、ヒトの場合、子供への愛情は一生涯続きます。結婚していなくても、あるいは子供に恵まれなくても、2人のパートナーシップを続けることができます。私は、「(子育てのための)“恋”は終わっても、(パートナーとしての)“愛”が続く」 と考えています。「恋する時代」から「愛する時代」へ、あるいは、「カップルの時代から」「ファミリーの時代」へ、私たち人間は進化し続けるのです。

■「恋の長続きのヒケツ」それはただ一つ

 それは、3年ごとに「初心に帰る」ことです。2人の素晴らしい“恋の始まり”に帰ることです。そういえば、「あの素晴らしい愛をもう一度」って歌がありましたね。もちろんイヤな思いをしてまでパートナー関係を続けることはありませんが…。

「“顔”と“恋”」 というタイトルで、恋の始まりから終わりまで、意外な事実を4回のシリーズでお伝えしてきました。ご紹介した「恋の法則」に従って恋をしていけば、間違いなく「幸せ」にたどり着けます。それが「真実を知る」という最大メリットなのです。

 さて、次回は満を持して「顔とアナウンサー」編の1回目「どこを見る?」です。テレビカメラの“どこを見る?” 話し相手の“どこを見る?”「アナウンサーの“目線”テクニック」についてお伝えします。

●プロフィール

なかむら・かつひろ 1951年山口県岩国市生まれ。早稲田大学卒業後にNHK入局。「サンデースポーツ」「歴史誕生」「報道」「オリンピック」等のキャスターを務め、1996年から「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)ほか、テレビ東京などでワイドショーを担当。日本作家クラブ会員。著書に「生き方はスポーツマインド」(角川書店)、「山田久志 優しさの配球、強さの制球」(海拓舎)、「逆境をチャンスにする発想と技術」(プレジデント社)、「言葉力による逆発想のススメ」(大学研究双書)などがある。講演テーマ「“顔”とアナウンサー」「アナウンサーのストップ・ウォッチ“歴史館”」「ウィンウィン“説得術”」

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