ヒートショックになりやすい人の特徴とは?Medical DOC監修医がヒートショックになりやすい人の特徴・症状・発症しやすい状況下・対処法・対策などを解説します。
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監修医師:
小鷹 悠二(おだかクリニック)
福島県立医科大学医学部卒業 / 専門は循環器内科 / 2009/4月~2013/3月宮城厚生協会坂総合病院 / 2013/4月~2017/3月東北大学病院循環器内科・同大学院医員 / 2017/4月~2018/5月仙台オープン病院循環器内科医長 / 2018/5月~おだかクリニック副院長 / 診療所での外来業務に加え、産業医、学校医としての業務も行っている。 また、医師業務以外の副業も積極的に行っており、ビザスクなどを通して企業の医療アドバイザー業も副業として行っており、年間70社以上の会社にアドバイザーとして助言を行うなどしている。 ライティングも行っており、m3.comや、Ubie病気のQ&A(https://ubie.app/byoki_qa/doctors/yn8ueqd6kjn)などにて定期的に執筆活動を行っている。
「ヒートショック」とは?
ヒートショックとは、急激な気温の変化によって血圧が変動をすることで、心臓や血管の働きに障害が起こり、心筋梗塞や不整脈などの心臓の病気や、脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患などの病気を引き起こす、健康障害のことを示します。これまでの報告では、年間14000人がヒートショックに関連した病気で死亡しているとするデータもあります。
特に冬場の入浴時に起こりやすいため、注意が必要です。
暖かい居間から、暖房が十分効いていない風呂場へ移動し、脱衣することで体温が急激に低下します。急な体温の低下は血圧を急上昇させます。さらに、その後暖かい風呂に入ると体温が急上昇し、血圧が急に低下します。
このような血圧の急激な変化が、心臓や血管、脳に負担をかけることで、心筋梗塞や脳卒中などの病気を発症しやすくします。
ヒートショックになりやすい人の特徴
ヒートショックを起こしやすい人の特徴としては以下のようなものがあります。
高齢者
加齢や生活習慣病によって動脈硬化が進行しているため、血圧変動による血流変化が非常に生じやすくなっています。また、温痛覚も鈍いため、風呂が暑くても感じにくい、室温の変化にも鈍感になるなど、環境変化にもうまく対応できなくなっています。
生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病など)がある方
生活習慣病があると、動脈硬化が進行しやすくなるため、急激な血圧変化によって血流の変化が生じやすくなります。それにより、脳や心臓の血流障害が生じると、脳梗塞や心筋梗塞などを生じやすくなります。
心臓病や脳卒中の病歴がある方
心不全や不整脈、心臓弁膜症、狭心症や心筋梗塞後、脳卒中後の方など、心臓や脳の病気があり、もともと心臓、脳血管に負担がかかりやすい状態の方は特に注意が必要です。
急な血圧変化は、心臓や脳血管に大きな負担となるため、もともと心臓が弱っている、持病がある方はそれによって心臓や脳血管の重大な病気を引き起こしてしまう可能性があります。
配信: Medical DOC