「ヒートショックになりやすい人」の特徴はご存知ですか?医師が徹底解説!

「ヒートショックになりやすい人」の特徴はご存知ですか?医師が徹底解説!

ヒートショックを発症した場合の対処法

無理に動かない

症状が立ち眩みや軽いめまいの場合には、転倒に注意して、その場に座り込むことが有効です。可能であれば横になるとよいでしょう。軽症の場合には、安静にしているだけで改善してくることが多いです。休んでいても改善しないようなめまいや、胸痛や麻痺、呼吸苦などの症状がある際には速やかに救急要請を検討する必要があります。

救急要請、心臓マッサージ

心筋梗塞や危険な不整脈を起こしてしまった場合、失神などでおぼれてしまった場合には心肺停止となってしまうこともあります。
呼びかけても意識がない、呼吸が弱い場合には速やかに救急要請が必要です。
意識がない場合には、心臓マッサージも必要となります。
心臓マッサージは、以下のように行います。
①倒れている人の胸の真ん中に手のかかとの部分を重ねてのせ、肘を伸ばしたまま真上から強く(胸が約5センチ程度沈むまで)押します。
②押した後には瞬時にその力を緩めますが、手が胸の真ん中から離れないよう、ずれないようにします。これを1分間に100~120回の速さで繰り返し続けます。
③もしAEDを持ってこられるならば、装着して、電気ショックができるようにすることも重要です。

溺れないようにする

意識を失うと浴槽内でおぼれてしまうので、浴槽で動けなくなっている、意識を失っている場合にはすぐにお湯を抜いて、可能であれば浴槽から出して横にしてあげるとよいでしょう。同時に、救急要請も検討する必要があります。

ヒートショックの予防法・対策

発症すると非常に怖い病気も引き起こしてしまうヒートショックですが、適切な対処をすることで発症の予防につながることもあります。

脱衣所や浴室を暖める

脱衣所や浴室に暖房を設置して、入浴前に暖めておくと、急な温度変化を防ぐことができます。ほかにも、
①お湯を張るときはシャワーで溜める(蒸気が発生するので温まりやすくなる)。
②入浴前には風呂のフタを開けておく
といった対応も有効です。

飲酒後、食後の入浴を避ける

飲酒後や食後は血圧が低下しやすくなるため、入浴は避けましょう。

気温が下がる前に入浴する、湯の温度を下げる

夜遅い時間では外気温が下がるため浴室の温度も低下するので、日没前の入浴をするのも一つの方法です。
また、熱いお湯に入るのも血圧の変化を起こりやすくするため、40℃未満くらいの温度に設定し、長時間入浴しないなどの対策も有効です。

声掛けをする、時々様子を確認する

高齢者やリスクがある人が入浴しているときには、定期的に声をかけたり、様子を見てあげることも有効です。

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