犬と一緒の食べ物を楽しみたい!注意点や楽しむポイントを現役獣医師が解説

犬と一緒の食べ物を楽しみたい!注意点や楽しむポイントを現役獣医師が解説

飼い主さんの日常生活の中でも食べることは大きな楽しみの一つになっているのではないでしょうか。大好きなおうちのわんちゃんと「おいしい」を共有出来たら、より絆も深まりそうですよね。しかし、食性の違いや消化機能の違いなどから、わんちゃんが食べられる物と飼い主さんが食べられる物は全く同じではありません。では、どのようなものであれば一緒に食を楽しむことができるのでしょうか。

「おいしさ」を共有するには

どんなにおいしくても、わんちゃんの健康を害してしまう危険性もある食べ物もあります。

どうしても飼い主さんと一緒においしさを共有したい場合はどのようにしたらよいのでしょうか。

素材そのものの味を楽しむ

わんちゃんは、私たち人間と異なり、濃い味付けは必要ありません。

素材そのものの味やだしの味を楽しむように調理してあげましょう。

飼い主さんも同じように、薄味であったり、素材そのものの味を楽しむのであれば一緒のごはんを食べることができます。

果物なども強い甘みはあまり必要ありません。

与える量を考える

どんなにおいしくて、わんちゃんの好物で欲しがっていても、消化機能は私たち人間よりも未熟であり、胃の大きさも小さく、腸の長さも短いです。

同じ量を食べさせてしまうと、消化不良につながる危険性もあります。

どんなにおいしくてもわんちゃんの体の大きさを考慮して少量にとどめましょう。

食べても問題ないとされる量に目安はありますが、あくまでも目安であり、消化機能や代謝の状態には個体差があります。

食欲の変化や便の状態を見ながら、与える量は調節するようにしてあげてください。

調理方法を配慮する

調理方法も考慮する必要があります。

感染症や消化器への負担のリスクを軽減するために加熱をすることは大切ですが、食材の部位や加熱の仕方によって、より硬くなってしまったり変性することで、消化器に負担をかけてしまう危険性もあります。

食材の中でも柔らかい部位を選ぶことや、細かく刻むこと、加熱した際に硬くなりすぎないような調理方法になるなどの工夫をすることをおすすめします。

食材によって適した調理方法が異なるだけでなく、おうちのわんちゃんの年齢や噛む力によっても年々変化する場合もあります。

食べやすく消化しやすいように工夫してあげましょう。

まとめ

食を楽しむことは、私たち人間にとってもわんちゃんにとっても生活を充実させるために大切です。

しかし、与え方次第では健康を害してしまう問題につながる危険性もあります。

正しい知識を持ったうえで、一緒に健康的に食を楽しみながら、より絆を深められるようにできたら良いですね。

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