猫同士の『じゃれあい』どこまでが遊びで、どこからがケンカ?見分け方4つと、上手な仲介方法

猫同士の『じゃれあい』どこまでが遊びで、どこからがケンカ?見分け方4つと、上手な仲介方法

猫を多頭飼育している場合、突然追いかけっこを始めたり取っ組み合ったりと、かなり激しい遊び方をすることがあります。特に若い頃は遊び方も激しいため、ケンカなのかじゃれあっているのかの見分けに迷うことがあります。いくつかのポイントを押さえて総合的に判断し、本気のケンカに発展する前に安全に引き離す仲介方法をご紹介します。

猫が相手を攻撃する理由

猫に攻撃行動を引き起こさせる要因には、遊び、恐怖、捕食、その他の4つが挙げられます。

遊び

主に子猫同士でよく見られ、一見するとケンカのようですが、実際はじゃれあって遊んでいるというものです。

恐怖

自分や自分の縄張りを守るために行う攻撃です。身を守るための行動なので、容赦なく激しい攻撃となり、危険です。

捕食

獲物を捕獲するための行動なので、室内で飼育されている飼い猫では、遊びの中でしかみられません。

その他

その他の要因から行われる攻撃行動には、以下のようなものが挙げられます。

過去の経験から学び、嫌なことから逃れるために行う攻撃
痛みに耐えられずに行う攻撃
長時間にわたって撫でられたために行う攻撃
不愉快な思いをしている時にたまたまそばを通りがかった猫に行う八つ当たり
去勢されていないオス猫が、交尾相手のメスを得るために他のオス猫に行う攻撃

室内で多頭飼育をしている場合に見られる攻撃行動のほとんどは、遊びによるじゃれあいです。恐怖による本気のケンカは、新入り猫がきた時やどうしても仲良くなれない同居猫がいる場合など、ごく稀にしかみられません。

猫同士がじゃれあいをする理由

前述の通り、室内で多頭飼育をしている時にみられる猫同士の攻撃行動のほとんどは、ケンカではなく遊びによるじゃれあいです。

特に子猫時代は頻繁に子猫同士でじゃれあいを行い、この遊びを通して猫同士のコミュニケーション作法を学んだり、狩の仕方を学習したりするといわれています。

ただし、飼い猫は自立する必要がなく、常に親同然の飼い主さんが身近にいるため、いつまでも子猫気分でいます。そのため、じゃれあいは子猫時代に限定される行動ではありません。

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