じゃれあいとケンカの見分け方
1.唸り声をあげる
子猫たちは、じゃれあいながら猫同士のコミュニケーション作法を学習していきます。
そのため、じゃれあいながら威嚇のために「シャーッ」という声を出したり、しっぽや全身の毛を逆立てて自分を大きく見せようとする行動も見せますが、あまり低い唸り声を出すことはないようです。
そのため、攻撃する前に低い唸り声を何度も出すようであれば、じゃれあいではなく本気のケンカに発展している可能性があるでしょう。
2.攻撃された猫が悲鳴をあげる
じゃれあって噛み付いた場合、噛まれた方が悲鳴をあげると「これは力のいれすぎだ」と学習し、それ以上強くは噛みません。
しかし、噛まれた猫が何度も悲鳴をあげるようであれば、じゃれあいではなく本気のケンカに発展している可能性が高いでしょう。
3.片方が降参しても収まらない
猫は必要以上の争いを好みません。そのため、大抵の場合は片方が耳を倒してお腹を見せるといった降参のサインを見せると、優勢に立っていた猫は攻撃をやめます。
しかし身を守るための真剣なケンカの場合、相手が降参のサインを出してもケンカをやめず、執拗に攻撃し続ける場合があります。このような様子が見られた場合は、本気のケンカである可能性が極めて高いでしょう。
4.ケガをする
どちらかの猫、または双方の猫がケガをして血を流しているような場合は、確実にケンカであると考えて良いでしょう。これ以上エスカレートする前に、飼い主さんが救出の手を差し伸べる必要があります。
じゃれあいが激しくなった場合の仲介方法
特に子猫時代のじゃれあいは、コミュニケーション作法の学習中であることもあり、猫たちの様子からじゃれあいなのか本気のケンカなのかを判断することが難しいケースが多いです。
しかし、両者の行動をよく観察し、じゃれあいではなさそうだと判断したら、猫がケガをする前に引き離す必要があります。
一つの行動を判断基準にするのではなく、複数の行動から判断することが望ましいですが、噛みつかれた猫が複数回悲鳴のような声をあげた場合や、降参のサインを見せても相手側が攻撃をやめないような場合は、仲介のタイミングだと判断して良いでしょう。
仲介する際に気をつけたいのは、興奮している猫が仲介する飼い主さんにケガをさせてしまうことです。
直接手を出すと、引っ掻かれたり噛みつかれたりすることが多いので、猫の近くで大きな音を立てる、霧吹きのようなものを使って水をかけるといった方法で、猫を驚かせてケンカから気を逸らせる方法がおすすめです。
猫がケンカを止めたら、うまく両者を引き離して別々の部屋やケージに入れ、クールダウンさせましょう。なお、万が一猫に手を噛まれたり引っ掻かれたりした場合、手を引っ込めないようにしましょう。余計に傷が深くなってしまいます。
配信: ねこちゃんホンポ