「せっかくの休日だというのに、多くの夫は“のんびり”どころか、ハラハラしています。自分の家なのに、何をハラハラしているのでしょうか？ 実は、妻のイライラや、指令がいつ発動されるまったく読めない。夫が良かれと思ってした行動が“地雷”ということも珍しくありません。その怖さなのです」（高草木さん 以下同）
つい最近も、“休日の悩み”を抱えた男性が高草木さんもとに相談に訪れたそう。
「その男性は“休日、妻が何にイライラしているのかわからないんです。どうしたらいいのでしょう”と、とても悩まれていました。実は、こういう男性がとても多いのです」
では、妻は何にイライラしているのか？
【休日に妻がイラつく夫の行動 7選】
（1） 慌ただしく家事をしている妻にかまわずソファで横になっている。
（2） こちらが言わないと動いてくれない
（3） 子どもと遊んでくれない
（4） 家族で予定していたことをドタキャンしたり変更したりする
（5） 一日中、ゲームをしたりテレビを観ていたりする
（6） 1人ででかけてしまう
（7） 妻が出かけようとすると機嫌が悪くなる
「以上は、よく妻が口にする休日の夫への不満をまとめたものです。多くの妻は“わかる～”と、共感するのではないでしょうか」
また、これらの不満から読み取れるのが、夫が家に居ても居なくても不満に変わりはないということ。
「男性からは“どっちもダメじゃん。だったらどうしたらいいんだよ？”と反論されそうですが、つまり、妻がイライラしているのは、“こうしてほしい”という結論以前に、こういった不満に対して“夫が察してくれない、わかってくれない、動いてくれない、ねぎらってくれない”ことにイライラしているのです。しかし、男性は女性と違って、“察することが苦手”なので、本当に妻の不満に気づいていません。だから、妻のイライラにハラハラしてしまうのです」
“そこまで口に出して言わなきゃわかんないの！”とイライラする妻。“だったら口に出して言ってくれよ！”とハラハラしている夫…なのだ。では、イライラ、ハラハラな休日を回避する方法とは？
「夫が心がけるべきは、妻に対する思いやりある“言葉かけ”や“対応”です。“何か手伝おうか？”“いつもありがとうね”。
そんな一言で妻はイライラから解放されるのです。さらに、
休日にすることを妻に言葉で伝えて理解を得ておくのもとても効果的です。夫の行動をある程度把握できていれば、妻のイライラレベルは下がるのです」
一方の妻は、休日にイライラモードを発動させるのはエネルギーの無駄遣いだと、高草木さんは話します。
「イライラしながら察してくれるのを期待するのではなく、具体的にどうしてほしいかを言葉で伝えたほうがいいのです。一緒に出掛けたければ『一緒に出掛けよう！』と、掃除をしてほしければ『掃除機かけてね』『手伝ってくれる？』と。“私は休日もこんなに大変なのに…”といくらイライラを募らせていても、そんな妻の思いに夫は気づいていません。だからこそ、普通に言えばいいだけです。このように、イライラするのもしないのも、自分自身でどうにでもなるのです」
妻は、言葉の裏側にある心情をわかってほしいと思い、夫は言葉そのものしか理解できない。この違いをしっかり理解し、コミュニケーションを工夫することで、ぜひ楽しい休日を過ごしてください！
（構成・文／横田裕美子）
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