かかりつけの先生を探す際にどんなことに気を付ける?
お家の外に強いストレスを感じる子の多い猫ちゃんたちは、かかりつけの動物病院が決まっていないという場合もあります。
いざ体調の変化に気づいてから動物病院を探すと、飼い主さんも慌ててしまって、猫ちゃんもより緊張をして悪循環になってしまうということも。
事前にかかりつけの動物病院を見付けて、先生と信頼関係を築いておくことはとても大切です。
猫ちゃんの過ごしやすい病院かどうか
最近では猫ちゃんに優しい条件を満たした動物病院を「キャットフレンドリークリニック」として認定しています。
認定される基準として
猫ちゃん専用の待合室や猫ちゃん専用の時間である「キャットアワー」が設けられていること
猫ちゃん専用の診察室があること
スタッフさんの猫に関する知識が豊富で理解が深いこと
猫ちゃん専門の従事者の方がいること
などが挙げられます。
この基準を満たしていなくても、猫ちゃんが大好きな先生や、地域の猫ちゃんを多く見ている動物病院もあると思いますので、この基準がすべてではありません。
しかし、全く地域の動物病院の情報がない状態であれば、キャットフレンドリークリニックであるかどうかを指標にしてみても良いでしょう。
診察スタイルは猫ちゃんに適しているかどうか
動物病院によって診察するスタイルは様々です。
保定は飼い主さんにしてもらうスタイル、スタッフさんが大勢いてすべて獣医師の先生や看護師さんで行なわれるスタイル、診察室で飼い主さん立ち合いで行なわれるスタイル、処置室などが奥にあって飼い主さんの見えない所で行なわれるスタイルなど病院の規模や方針によって異なります。
飼い主さんがいたほうが安心して処置ができるタイプの猫ちゃんや、逆に飼い主さんがいると甘えてしまうため、嫌がって処置に時間がかかってしまうタイプの猫ちゃん、飼い主さんが見えなくなるとパニックになってしまう猫ちゃんなど猫ちゃんも様々な性格の子がいます。
お家の猫ちゃんはどのタイプでしょうか?
どのように診察しているかというのを口コミなどでもある程度把握することが可能です。
先生と猫ちゃんの相性
猫ちゃんはこだわりが強い生き物です。
どんな人が好きでどんな人が嫌いか、自身が経験した過去の経験などからはっきりしている子も多いです。
例えば女性は好きだけど男性は苦手だったり、背の高い人や大柄な人は苦手だという子も多いです。
先生が猫ちゃんが大好きで、お互いに大好きな存在になれる場合もあるでしょう。
最初は警戒していても徐々に打ち解けていくケースも多いです。
病院での猫ちゃんの反応も見てみましょう。
かかりつけの先生に慣れてもらうためにはどうしたらいい?
どうしてもいろいろな処置をする可能性があり、かかりつけの先生に触られる機会も多いでしょう。
先生に猫ちゃんが慣れてくれたら少しでもストレスを軽減できる可能性が高いのではと考える飼い主さんも多いと思います。
ではどのように慣れていったらよいのでしょうか。
定期的なケア
お家で飼い主さんたちが爪切りやブラッシング、毛玉取りなどのケアができることが理想的です。
しかし、苦手な猫ちゃんも多いのではないでしょうか。
そんな時は一気にたくさんの項目をケアするのではなく、少しずつ病院に行って、看護師さんや獣医師の先生に爪切りや耳掃除などのケアをしてもらうことがおすすめです。
専門家である先生や看護師さんたちは手際よくケアも短時間で終わらせてくれる可能性が高く、猫ちゃんへのストレスも少なく済む可能性が高いです。
爪が伸び切った状態で受診をしたり、外耳炎などで耳の状態が悪い時に触られることで病院への嫌な思い出として結びつきがちですが、健康な状態で少しずつ行うことで痛みや違和感がない状態で行なえるので嫌な思いをすることが少なくて済むケースが多いです。
汚れや伸びの程度が少ない場合であれば短時間で済む可能性が高いため、保定する時間も短くて済むでしょう。
がっしりと押さえ込まれることが苦手な猫ちゃんは多く、病院での処置の苦手な原因として、処置の際の保定もそのうちの一つに挙げられます。
手足が自由にできる状態で押さえつけると、より逃げられるのではと必死に四肢を動かしてパニックになる場合もあるので、事前にお家から洗濯ネットなどのあまり身動きが取れない所に入ってもらっておくことで、猫ちゃんの抵抗も少なく済み、短時間で処置がスムーズに進行するかもしれません。
体重測定
爪切りなどの処置はどんなに短い時間であっても苦手な猫ちゃんも多いです。
猫ちゃんの性格にもよりますが、警戒心の強さや人との距離の取り方が特徴的な猫ちゃんの生態特有のお悩みともいえるでしょう。
これらの処置の積み重ねで病院が苦手になっていく猫ちゃんを多く見ます。
しかし、体重測定は台の上に乗るだけなので、痛みや拘束を伴わず、苦手なことが多い猫ちゃんでも問題なく行なえるかもしれません。
ただし、他のわんちゃんの気配や苦手なもの、匂い、音などがある猫ちゃんの場合、診察室に入ることだけでも高いハードルになり得ることもあります。
事前に猫ちゃんが受診する際に、苦手なものがそろってしまう条件を除去できるかどうか、動物病院に確認してみても良いでしょう。
診察室におやつ持参で入る
おいしいおやつが好物で、スキンシップをとる際におやつを一つのアイテムとして使用している飼い主さんも多いのではないでしょうか。
慣れない場所で緊張している状態で、ものを食べるということは難しいことではありますが、緊張をしたり嫌な経験をした場所で好きなものが食べられたという経験は、マイナスなイメージを塗り替えてくれる可能性が高いです。
少しずつ慣れてきたら、かかりつけの先生や看護師さんにおやつを渡して、与えてもらうことも距離が縮まるかもしれません。
動物病院でおやつを販売しているところもありますが、もし猫ちゃんのお気に入りのおやつがあるのであれば持参するとより猫ちゃんもリラックスできるでしょう。
ただし、体質や持病、トラブルの内容によってはおやつがNGとなる場合もあります。
当日の状態でおやつを与えてよいかどうか確認することをおすすめします。
配信: ねこちゃんホンポ