愛猫の『かかりつけの先生』はどう選ぶ?診察時に話しておきたい"こんな事"を現役獣医が解説

愛猫の『かかりつけの先生』はどう選ぶ?診察時に話しておきたい"こんな事"を現役獣医が解説

病院が苦手な猫ちゃんは多いと思います。年に一回の混合ワクチンの予防のハードルも高く感じる猫ちゃんも多いはずです。しかし、高齢になると高確率で腎不全などのトラブルに直面する可能性が高いため、かかりつけの先生と連携して万全な対策を取ることがとても大切です

かかりつけの先生とどんなことを話しておくべき?

少し猫ちゃんにとって動物病院が身近なものになったら、ぜひかかりつけの先生とお話しておくと安心なことがあります。

なかなか病気の時にしか受診することがないかもしれませんが、健康な時にこそ聞いておくと対策もとれるため安心です。

猫ちゃんの性格についてやお家で出来る対策について

何回か受診をするうちに猫ちゃんの性格やこだわりについて先生や看護師さんに見抜かれる場合もあります。

しかし、受診をし始めたばかりの頃や、猫ちゃんのストレスを考慮するなどするために頻繁に受診をできない場合、飼い主さんから見た猫ちゃんの性格などをかかりつけの先生に話すことで、処置をする際に少しでもストレスフリーに出来るようなヒントになる可能性があります。

どんなことが苦手かなどを予約の電話や受付などで話しておいても良いでしょう。

また、どうしても動物病院に慣れない場合、その旨も話したうえで、家庭でできる健康チェックや、お家の猫ちゃんの体質などでどんなことに気を付けるべきかということをあらかじめ聞いておけると安心です。

病気の予防として対策できることがあるかもしれません。

緊急時の受診や往診の可否について

どんなに健康な猫ちゃんでもどんなトラブルがあるかわかりません。

そして、そのトラブルがかかりつけの動物病院の診療時間内であればすぐに受診ができますが、夜間や診療時間外の場合にもトラブルが起こる可能性があります。

そんな時にどうすればよいのか、事前に相談しておきましょう。

提携する動物病院や、緊急時の電話番号などを教えてもらえる可能性が高いです。

また、高齢になったり、どうしても猫ちゃんを動物病院に連れて行けない場合に往診が可能かどうかということも聞いておくと安心です。

高齢になると高確率で腎不全になることの多い猫ちゃんの場合、体調が悪く、動物病院へ連れていけなくなるケースも想定しておくと心強いでしょう。

トラブルがわかった時に、治療や検査をどこまで行うか

動物病院によって、治療の方針は異なります。

一般的に行うべき治療の流れはありますが、その治療にもいろいろな選択肢がある場合もあり、治療によって費用や受診頻度が異なることも多いです。

また難治性の疾患になった場合に、大学病院などの高度診療施設を紹介してもらう必要があるケースもあります。

どの程度までの治療を望むのか、飼い主さんの意見をまとめたうえで、かかりつけの先生とあらかじめ相談しておくと、そのような状況に直面したときに結論を出しやすい可能性が高いです。

まとめ

こだわりや苦手なものが多い猫ちゃんにとって、動物病院へ通うことはハードルが高く感じるかもしれません。

しかし、動物病院に通うことで健康面でのサポートを得られることや、飼い主さんが知っておくと有意義な健康管理や病気の知識を得ることができます。

いずれ迎える看取りの時期に、後悔を少なくできるよう、飼い主さん一人で頑張るのではなく、専門家である獣医さんや看護師さんと協力しながら日々を過ごせると、より余裕をもって楽しみながら充実した生活が送れるかもしれません。

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