5.マーキングと縄張りの主張
猫は自分の縄張りを持ち、それを守ろうとする動物。爪とぎは、自分の存在を周囲にアピールし、縄張りを主張する重要な手段のひとつなのです。
猫は爪とぎをする際に、肉球から分泌されるフェロモンを爪痕と一緒に残します。このフェロモンは他の猫に、この場所が「自分のもの」であることを示すサインとなるのです。
つまり爪とぎは、いわば猫の世界における「名刺」のようなもの。自分の存在をアピールし、他の猫に近づかないように警告する役割を果たしています。
とくに新しい猫や人間が家に来た時や、環境が大きく変わった時など、猫は自分の縄張りを再確認するために、より頻繁に爪とぎをすることがあります。
まとめ
猫の突然の爪とぎ行動には今回紹介したような、さまざまな要因が絡み合っていて、単なる悪い習慣ではなく、何らかのメッセージが込められています。
爪とぎは猫にとって自然な行動であり、完全に止めることはできませんが、専用の場所で行えるよう導くことは可能です。
そのため飼い主は、猫の気持ちをくみ取り、適切な対応を取れるようにしましょう。
配信: ねこちゃんホンポ
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