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「防災標識」を知っていますか?名前は知らなくても、見たことがある人も多いかもしれません。
防災標識は、災害の危険があるエリアを人々に知らせ、避難所への移動を誘導する役割を持っています。
防災標識を知ることで、地域の災害リスクを理解し、避難経路や避難所を確認することができます。また、どんな災害のときにどの避難所へ行けばよいかがわかります。
この記事では、防災標識の見方と、災害種類別の避難のポイントを紹介していきます。
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防災標識を活用するメリット
防災標識は、災害の危険がある場所に表示されていたり、避難所や屋外の避難場所を示したりするために表示されるものです。2016年に全国統一の標識の表示ルール(JIS Z 9098 「災害種別避難誘導標識システム」)が定められました。まだすべての場所で整備されているわけではありませんが、避難場所などの表示を新設または更新するときには、表示ルールを参考に設置するよう、国が普及を推進しています。
たとえば、土砂災害の危険性が高い地点では、危険性を知らせるために防災標識が掲げられ、その場所から避難所・避難場所まで、人々を誘導するための防災標識が点々と設置されています。
街を歩いていると以下のような標識を見つけることができます。
標識の詳しい見方は後述しますが、こちらの標識では「土石流の際の避難場所は330m先にある地域センターである」ということを表しています。必要な情報が一目で伝わってきますね。
このような表示が避難場所までいくつも設置されているので、土地勘のない場所であってもスムーズに避難できそうです。
このように防災標識を知ることで、その地域で起きやすい災害がわかり、災害と災害時の避難に備えることができます。
配信: 防災ニッポン