非常口マークは「緑」タイプと「白」タイプがあるの知ってる?それぞれ意味も違うんだって!何でしょう?

非常口マークは「緑」タイプと「白」タイプがあるの知ってる?それぞれ意味も違うんだって!何でしょう?

突然ですが、非常口のマークは、同じデザインで色違いの2タイプがあるのを知っていますか?緑タイプと白タイプ。しかもそれぞれで意味が違うんですって…。テレビ朝日『スーパーJチャンネル』の「なるほどハテナ」のコーナーで、”非常口のマーク”に関する豆知識を紹介していました。非常口のマークというと、”逃げる人”が描かれている”あの”マークですよね。そんな重大な事実があったとは…緊急時に慌てることがないように、非常口のマークについてしっかりまとめます!

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知らなかった…!実は「非常口マーク」は2種類ある

7月10日放送のテレビ朝日『スーパーJチャンネル』では、暮らしに役立つ情報を発信する「なるほどハテナ」のコーナーで、「非常口マーク」に関する豆知識を紹介していました。

番組によると、災害などの非常事態が発生したとき、建物や乗り物の中にいる人が避難するための出入り口を示す「非常口マーク」には、2種類あるそうです。

下の画像のように、大きく分けると”背景”が「緑」のものと、「白」のもの。

◆背景が緑の非常口マーク

画像出典:五光警備保障公式HP

◆背景が白の非常口マーク

画像出典:五光警備保障公式HP

みなさん、ご存じでしたか?

わたしは、もちろん知りませんでした(笑)。

一体、この背景の色の違いが、それぞれ何を意味するというのでしょう?

非常口マークの背景が「緑」と「白」の違いは?

元・麻布消防署署長の坂口隆夫さんによると、ズバリ、「非常口までの距離が違う」とのこと。

「緑」が背景の非常口マークは、正式には「避難口誘導灯」といい「非常口そのもの」を示しているそうです。

画像出典:photoAC

つまり、背景が緑色の非常口マークがあれば、そこが”非常口”なんです。

画像出典:photoAC

屋外に通じる非常口以外にも、普段使用する部屋の出入り口や防火扉なども非常口となるため、このマークが付いているとのこと。

また、少し調べてみたところ、非常階段の出入り口にも、緑色のマークがあるようですよ。

背景が緑色のマークがあれば、そこから建物の外、もしくは部屋の外に脱出が出来ます。

画像出典:photoAC

そして、火災などの緊急時に万が一防火シャッターが下りていても、このマークがあれば”通り抜けられる”そうです。

…でも。

防火シャッターが閉まっていた場合、どうやって通り抜けるんでしょう?

蹴ってシャッターを突き破るのかしら?(笑)

調べてみると、NHK公式X(旧Twitter)「NHK生活・防災」に、こんな投稿が。

防火戸・シャッターが閉まっていても脱出出来るよう、近くに”くぐり戸” というドアがあるみたいです。

緊急事態でパニック状態の中、防火シャッターが下りていたら、「閉じ込められた!」「逃げられない!」と、さらにパニックになりそう。ですが、防火シャッターが下りていても”通り抜けられる”と知っていれば、多少は落ち着いて行動出来るはず。

ところで、上記イラストでは「白」の背景のマークになっていますね。ということは、ここが「非常口そのもの」ではないというわけです…かね。さて、こうなると白の非常口マークについての解説が必要ですね。

では、「白」が背景の非常口マークは何を意味するのでしょう?

画像出典:photoAC

「白」が背景の非常口マークは、正式には「通路誘導灯」といい、「非常口までの経路」を示しているとのこと。

必ず矢印が付いていて、この矢印の方向に進めば、非常口にたどり着くことが出来るそうです。

画像出典:photoAC

なるほど。

背景の色の違いで、こんな違いがあったんですね。

背景が「緑」と「白」の非常口マークの意味を知っていれば、少なくとも、緊急時に「非常口はどこ~」と、涙目になってあたふたしなくても済みそうです。

”知る”ことって、大事ですね。

ところで…。先に出てきた、NHKの投稿のイラストをもう一度よ〜く見てください。

くぐり戸の上にある非常口のマークは、「白」タイプですよね。

ということは、このイラストの建物ではくぐり戸を開けた先は”外”でも、すぐに非常階段などがあるわけでもなさそうです。

おそらく、この戸を開けた先を進むと、「緑」の非常口マークがついた ”外へ通じる出入り口”や、”外へ逃げるための非常階段へ続く扉”などがあるのだろうと、わたしは推測します。そこを目指して、避難することになるのではないかと。
 
非常口マークに「緑色」が使われているのはなぜ?

このほか、番組では、非常口マークに「緑色」が使われている理由についても教えてくれました。

その理由は、「火災の時に目立つ色」だから。

火災が起きると、赤い炎に囲まれることがあります。そのため火災時に目立つよう、「色相環」で赤の反対色である、緑が採用されているとか。非常口マークはデザインではなく、色彩学の観点から緑色が使われているわけです。

また、ひと昔前は非常口マークの明かりは蛍光灯がメインで、それに合わせて長方形のものが主流でした。今はLEDが普及したことで小型化され、横幅を短くしたものや、正方形のものが増えたそうですよ。

画像出典:photoAC 

うーん。非常口のマークについてまとめてみましたが、知らないことばかり!自分の無知さを痛感しました(笑)。

本当にマークは2種類ある?ショッピングモールへ見に行ってみた!

せっかくなので、普段よく行くショッピングモールで、実際に「避難口誘導灯」と「通路誘導灯」をチェックすることに。買い物のついでにね。

210店舗ほどが入るまぁまぁ大きいモールなので、買い物客が普段出入りする出入り口が何か所もあり、そこには背景が緑の「避難口誘導灯」がちゃんと付いていました。また、エスカレーター横の壁などには「避難口誘導灯」の付いた小さな扉があり、おそらくこれは、防火シャッターが閉まった際の”くぐり戸”なんだろうなと推測出来ました。

今まで一度も気にしてみたことがなかったのですが、今回、”くぐり戸”の存在を初めて確認出来ました(笑)。なぜかちょっとうれしかったです。

ひとつ気になったのは、非常口マークの大きさ。わたしが見た限り、長方形のものはなく、小型化された正方形のものばかりでした。出入口やくぐり戸に設置された背景が緑の「避難口誘導灯」は小型化されていても問題はないのですが、モール内の通路の上部付近に設置されている背景が白の「通路誘導灯」は、天井が高くて広いモール内だと、(設置する場所によっては)けっこう小さく感じるものや目立たないものもあって、目の悪い人やお年寄りは見落としちゃうかもと思ったりもしました。

実際に見てみると、なにかしら発見があるものです(笑)。

今回、出入り口の多いショッピングモールで確認しましたが、駅構内などの出入り口が限られる場所ではどうなっているんだろう?と新たな興味もわき、近々、確認してみようと思います。

非常口マークは、緊急時に命を守ってくれる大切なマークなので、いざという時に慌てることがないよう、みなさんも実際にチェックしてみてはいかがでしょう。

<参考文献>
WEB

『モノタロウ〜 避難口誘導標識の区分と選び方〜』
https://www.monotaro.com/note/productinfo/evacuation_guidancesign/?srsltid=AfmBOorZRr8kINzrtyIdkshk0DmQlyax1qOJX5RUt7tjUl5zA5tMztyN

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あたらしい日日
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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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