︎1.ベッド
猫は室温や明るさ、日当たり、音などから、気分によって寝る場所を変える動物です。
そのため、猫のベッドは好みに合わせて複数置いてあげるのが望ましいです。
静かな場所
猫は1日の3分の2を寝て過ごす、よく眠る動物です。そのため、飼い主の活動時間である日中にも、猫が寝ている時間があることに配慮が必要です。
特に子供や犬と同居している場合は、賑やかな日中でも猫が眠れる静かな場所に寝床を置きましょう。
高い場所
猫は上下運動が得意なので、寝場所として高いところを好む場合が多いです。これは高いところの方が獲物を見つけやすく、また攻撃される危険性が少ないので安心して休めるからです。
しかし、高齢の猫などは筋力が低下し、低い場所を好む場合もあるので、猫の好みに合わせてベッドを配置しましょう。
他の猫に邪魔されない場所
猫が複数頭いる場合、猫同士が寝場所の横取りや、行きたい寝場所への経路を邪魔されないところにベッドを置く必要があります。
猫同士の相性をよく観察して、複数ベッドを配置するのが理想的です。
︎2.トイレ
猫にとってトイレの場所は最も重要です。
トイレの配置を間違えると、トイレ以外の場所で排泄したり、膀胱炎を発症したりする恐れがあるので注意しましょう。
安全な場所
猫にとって排泄時は最も無防備で、すぐに逃げられない状況です。そのため、猫は絶対に安全と思う場所でしか排泄をしません。
洗濯機の近く、乾燥機の近く、風で閉まりやすい扉の近く、キッチンの近く、人通りが多い場所、道路に面した場所などは、刺激が多く猫が安心できないので、トイレを置くのは避けましょう。
アクセスしやすい場所
猫が最も長く過ごす場所を「コアエリア」と言い、猫はここで1日の75%の時間を過ごします。
私たちもトイレが遠くて行きにくい場所にあると、行くのが億劫になりますよね。猫も同じで、トイレが遠い場所にあると排泄を我慢して膀胱炎になる恐れがあります。
トイレはなるべく「コアエリア」内に設置し、トイレに行くまでの経路に障害物がないかも確認しましょう。
他の猫に邪魔されない場所
猫が複数いる場合には、さらに配慮が必要です。
トイレのある位置やトイレに行くまでの経路が他の猫に邪魔される危険性がある場合、猫はそのトイレで排泄をしなくなります。
トイレは基本的に「猫の数+1個」を「別々の場所」に置くことが重要です。
特に猫たちの中で「ボス」と言われる支配的な存在がいる場合、他の猫が安心して排泄できるように、「ボス」のコアエリア以外の場所にもトイレを置く必要があります。
配信: ねこちゃんホンポ