猫が『足』を噛むのをやめさせるための対応策

噛み付かれたら騒がず黙って部屋を出る
足に限らず、噛み付かれたときに大きな声を出したり、叱りつけたりするのは良策とはいえません。猫が「かまってくれた」とか「一緒に遊んでくれた」と誤解をし、遊びたいときに噛み付くように学習してしまうことが多いからです。
噛み付かれたら、騒がず静かにそっと部屋を出ましょう。猫だけを残し、20〜30分程度別の部屋で過ごしてください。この対応を何度か繰り返せば、足などに噛み付いても自分の要求は叶わないことを学習するでしょう。
毎日一緒におもちゃで狩猟本能を満たす遊びをする
獲物のように見える飼い主さんの足を見ても落ち着いていられるように、日頃から一緒におもちゃで「狩りごっこ」をして遊びましょう。それだけで、十分に狩猟欲求を満たしてあげられます。
1回の狩りごっこは、長くても15分程度で構いません。猫が捕まえたおもちゃに噛み付いたり蹴りを入れたりして、捕まえた実感を味わった後にいつもの食事を与えるようにすると、より充実感が増すでしょう。
猫専用の居場所を複数作る
飼い猫にとっての縄張りは家の中です。しかし、その縄張りは猫だけのものではありません。飼い主さんやそのご家族、場合によっては同居している他の動物たちとも共有しています。
そこで、家の中にその猫だけの居場所を複数作ってあげましょう。季節や時間帯により、居心地の良い場所は変わります。それらの居心地の良い場所に、猫用の寝床やクッション、ブランケットなどを置いてあげるのです。
クレートや段ボール箱など、猫の体にジャストフィットした狭くて薄暗い隠れ家もいくつか用意しましょう。来客時などに、猫が逃げ込める場所にするためです。猫が隠れているときは決してちょっかいを出さず、安全な場所だと思わせてください。
さらに、部屋全体を見渡せるような高い場所や、外を見渡せる窓辺にも居場所を作りましょう。猫が縄張りの内外を見渡せる、絶好の見張り台になるでしょう。
まとめ

猫のしつけは、してほしくないことができない環境を作り、してほしいことをしたときに褒めることで行います。その際に気をつけたいのが、我慢させるだけではだめだということです。
今回の対応策でいうと、噛み付かれたときに黙って部屋を出るだけではなく、食事前の狩りごっこや見張り台、隠れ家などを含む猫専用の場所を作り、満たされ安心して過ごせる環境や暮らし方の提供も、並行して必要だということです。
配信: ねこちゃんホンポ
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