肺がんになりやすい人の特徴
ここでは、肺がんの原因から肺がんになりやすい特徴についてまとめて解説をいたします。この特徴に当てはまる場合には、特に注意が必要です。初期では症状が出にくいため、健康診断などで定期的に肺がんが発生していないかをチェックすることが大切です。
タバコを吸う人、周囲に喫煙者がいる人
喫煙は最大の危険因子です。先に述べたように喫煙者、受動喫煙者共に肺がんのリスクが増えることが分かっています。タバコを吸う人はなるべく早めに禁煙することが自分にとっても、周囲の人にとっても肺がんの危険性を減らすことにつながります。
年齢
肺がんは、40代ごろより増えはじめ、50代以降で急激に罹患数が増加します。10万人当たり40代前半で男性は7.7人、女性は6.2人であったものが、50代後半で男性72.4人、女性37.6人まで増加します。年を取ることも、リスクの1つです。年を取ることは避けられません。初期では症状はないことも多く、40代以降では肺がん検診や健康診断で定期的なチェックをすることがとても大切です。
家族歴
肺がんの家族歴がある人では、家族歴がない人と比較して肺がんのなるリスクが2倍程度高くなることが分かっています。また、この傾向は女性の方がより顕著です。男性では1.7倍、女性では2.7倍のリスクの増加でした。肺がんの家族歴がある人、特に女性では注意が必要です。家族歴がある場合には、肺がん検診などでの定期的なチェックをすることをお勧めします。
「肺がんを疑う肩こりの特徴」についてよくある質問
ここまで肺がんを疑う肩こりの特徴などを紹介しました。ここでは「肺がんを疑う肩こりの特徴」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
肺がん以外で肩こりが出る場合、その他にどんな病気が考えられますか?
後藤 秀人 医師
むしろ肺がんで肩こりが出る場合の方が少数であると思います。通常は、無理な姿勢が続くことで、肩周囲の筋肉がこわばって硬くなり、血行不良が起こることで肩こりは起こります。最近は、長時間のデスクワークやパソコン、スマホの使い過ぎで肩や首に大きな負担がかかり、肩こりに悩んでいる方が多いです。肩こりもひどくなると、頭痛や吐き気などが起こることもあります。一番多いものはこのような肩周囲の筋肉の血行不良によるものです。しかし、このほかに、狭心症や心筋梗塞などで肩の辺りへの放散痛が起こり、これを肩の痛みと勘違いする方もいます。強い痛みが急に現れたり、マッサージなどでも改善しないような痛みが出たりする場合には、一度医療機関を受診することをお勧めします。
配信: Medical DOC