便秘への対処法
便秘になったら医療機関を受診すべきですか?
便秘が続く場合、医療機関を受診しましょう。特に、便秘が1週間以上続く場合や、腹痛・嘔吐・発熱などのほかの症状を伴う場合は何らかの健康問題が潜んでいる可能性があります。これらの症状は、腸閉塞や腸炎または消化器系の病気などのリスクを高めるため、早期の診断と適切な治療が必要です。かかりつけの消化器内科や内科を受診し、必要に応じて専門医師の診察を受けることをおすすめします。痔を伴う場合は、肛門科への受診も考慮しましょう。
便秘を放置するとどうなりますか?
便秘を長時間放置しておくと、さまざまなリスクが生じる可能性があります。便秘によって腸内の状態が悪化すると、腸管免疫とよばれる細菌やウイルスから身体を守る機能が低下してしまいます。その影響で体調不良や肌荒れなども起こりやすくなるでしょう。また、便塞栓症が起こり、腸が詰まってしまうこともあります。この状態になると器具を使って医師が便をかきだす必要があります。症状が悪化すると死に至るケースもあるので注意が必要です。
便秘を解消するために心がけるべきことはありますか?
便秘の解消のためには、栄養・運動・睡眠の三本柱をもって規則正しく生活することが大切です。食事はバランスの取れた食生活を心がけ、過度なダイエットや暴飲暴食を避けましょう。加工食品や過度な砂糖は便秘をひきおこします。積極的に野菜・きのこ・海草・果物など食物繊維の多い食材を取り入れ、発酵食品で腸内細菌を育てていくことが大切です。さらに、十分な水分補給を取りながら運動を行って、腸の動きをよくしましょう。そして、質のよい睡眠を取りながら、なるべくストレスをためずに生活していくと便秘が解消されるでしょう。すべてのことをいっぺんに実行するのは難しいこともあると思います。日頃の生活の中から、とりいれやすい習慣を行ない快便を目指していきましょう。
編集部まとめ
便秘の危険性や原因、対処法について理解が深まったのではないでしょうか。便秘は一過性の問題であることが多いものの、放置すると腸閉塞や大腸がんなどの深刻な健康問題に発展する可能性もあります。
特に慢性的な便秘に悩んでいる場合は、消化器内科や肛門科のある医療機関を受診し、早めに適切な治療を受けることが大切です。
日常の生活習慣を見直しつつ、自分の身体の声に耳を傾け、必要なサポートを受けながら健康維持に努めましょう。生活習慣の改善や医師のアドバイスを取り入れることで、便秘の予防や解消に大きな効果が期待できます。
無理のない範囲で、できることから始め、よりよい健康状態を保つことを目指していきましょう。
参考文献
便秘と食習慣(厚生労働省)
たかが便秘に要注意!(たかが便秘されど便秘)(日本大腸肛門病学会)
慢性便秘女性患者の食生活と食物繊維摂取量
配信: Medical DOC
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