【闘病】『一側多発乳がん』 マンモグラフィで「異常なし」だったのに半年後の発覚

【闘病】『一側多発乳がん』 マンモグラフィで「異常なし」だったのに半年後の発覚

自分を労わり、乗り越えられると信じて闘ってほしい

編集部

もしも乳がんと判明する前の自分にアドバイスするなら何と伝えたいですか?

アプリコットさん

当時は義父母の病気入院も重なり、毎日別々の病院にも通院し、頑張りすぎていたと思います。家族はもちろん大事ですが、もっと自分の体も労わってあげるよう伝えたいです。

編集部

乳がんは若年層から中高年まで、幅広い女性にリスクのある疾患です。乳がんについて普段意識していない人にアプリコットさんが伝えたいことはありますか?

アプリコットさん

健康な細胞もがん細胞も、元々は自分の体の一部です。日々変化している細胞たちが、ずっと健康な細胞だと過信してはいけません。ちょっとしたきっかけでがん細胞になることがあります。ですから、常にがんは自分と背中合わせの状態だと知っておいてほしいです。

編集部

アプリコットさんがこれまでの体験を通して、医療従事者に伝えたいことは何でしょうか?

アプリコットさん

私がこうして元気に過ごせているのは医療スタッフの方々のおかげであり、常々医療スタッフには感謝しています。私たち患者はいざ病気になっても、病気に対する知識がないため、未熟で不安なことも多々あります。しかし、プロの方々のちょっとした声掛けや、不安な気持ちの話し相手になってくれることで、患者は心から救われます。これからも多くの人を病気だけでなく、心も一緒に救ってほしいです。

編集部

最後に読者の方へのメッセージをお願いします。

アプリコットさん

私の闘病の思い出として、ゆずの「栄光の架橋」の歌詞が今も胸に刻まれています。「誰にも見せない涙があった、人知れず流した涙があった」「いくつもの夜を越えて辿り着いた今がある」。闘病中の自分が生き続けることができるのか、不安で一人涙を流す日もありました。そういう日々を乗り越えて、歌詞の通り元気になって今があります。今、闘病中の方がいらしたら、きっと病を乗り越えて平穏な日々が来ると信じ、頑張ってほしいです。

編集部まとめ

アプリコットさんが乳がんを経験した2010年頃は、10人に1人が乳がんになる時代とされていました。しかし、2021年には全がん種の中で乳がんの罹患者が最も多くなり、9人に1人が乳がんになる時代となっています。年齢を問わず女性に多い乳がんは、常に発症のリスクを警戒すべき疾患といえるでしょう。日頃のセルフチェックを怠らず、異変の早期発見と医療機関への相談が命を守る最善と選択肢であることを知っておきましょう。

なお、Medical DOCでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

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