「咽頭がんを疑う咳」にはどんな特徴があるの?咳以外の症状も解説!【医師監修】

「咽頭がんを疑う咳」にはどんな特徴があるの?咳以外の症状も解説!【医師監修】

咽頭がんについてよくある質問

ここまで咽頭がんによる咳の特徴や初期症状などを紹介しました。ここでは「咽頭がん」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

咽頭がんは早期発見しやすいがんですか?

山本 康博(医師)

咽頭がんは、早期発見が難しいがんです。咽頭がんには咳・変声・首のしこり・喉の痛みなどの初期症状がありますが、患者さんによっては自覚できる初期症状が出ないケースもあります。初期症状がなく病院で検査を受けた際にはすでにがんの進行が進んでいる、あるいはほかの部位にがんが転移しているという事例もあるため、注意が必要です。少しでも咽頭がんの初期症状と重なる症状が見られたら、早めに耳鼻咽喉科へ相談しましょう。

咽頭がんと風邪の咳は何が違いますか?

山本 康博(医師)

咽頭がんと風邪の咳の違いは、咳が続く期間です。風邪による咳の場合、通常は2週間以内に改善していきます。一方、咽頭がんによる咳の場合、改善の兆しが見られないまま2週間以上続くケースが少なくありません。また、咽頭がんによる咳では血痰が混じることもあります。持続的な咳や血痰が見られた場合は、風邪による症状ではない可能性があるため、速やかに病院を受診しましょう。

編集部まとめ

本記事では、咽頭がんによる咳の特徴や初期症状について解説してきました。咽頭がんはほかのリンパ節や臓器に転移しやすいがんの一種です。

咽頭がんには初期症状が見られないケースもよくありますが、少しの異変を見逃さないことで、早期発見が可能な病気でもあります。

長期間の咳・血痰混じりの咳などが見られた場合、すぐに耳鼻咽喉科を受診して、早い段階で適切な治療を受けられるようにしましょう。

関連記事: