単純性紫斑の前兆や初期症状について
体をぶつけたり転んだりしていないにも関わらず皮膚にあざができます。あざは点状の小さなものから大きなものまでさまざまで、特に足にできやすく、膝から下に多くみられる傾向があります。このほか、二の腕やお尻、太ももなどにできることもあります。
一般的に、あざ以外の自覚症状は少なく、特別な治療をしなくても自然に消失します。しかし、中にはあざの部分が硬くなったり、抑えると軽い痛みを伴ったりするケースもあります。
単純性紫斑の検査・診断
一般的に、問診や視診によって概ね診断することができます。
しかし、単純性紫斑と似た症状を示す「IgA血管炎」や「血小板減少性紫斑病」と鑑別するために、血液検査が行われることがあります。
IgA血管炎は、あざのほか関節痛や腹痛、腎炎などを伴う疾患です。明確な原因は分かっていないものの、「IgA」という抗体の存在が関連しているのではないかと考えられています。
一方、血小板減少性紫斑病は、体内に血小板を攻撃する抗体が存在することで血小板が減少し、あざのほか身体の至るところで出血しやすくなる疾患です。
いずれも血液検査では異常が確認されますが、単純性紫斑病では血液検査を行なっても検査結果に異常がみられないことが特徴です。
配信: Medical DOC