「膀胱がんを放置」するとどうなる?症状や原因も解説!【医師監修】

「膀胱がんを放置」するとどうなる?症状や原因も解説!【医師監修】

膀胱がんといわれてあなたはどのような病気をイメージしますか。膀胱がんという病名を知ってはいても、具体的なイメージができない方もいるかもしれません。

今回は膀胱がんを放置する危険性について解説していきます。あわせて症状や治療方法に関しても紹介するので、膀胱がんと診断されて治療を検討している方だけでなく、膀胱がんについて知りたい方も参考にしてください。

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監修医師:
村上 知彦(薬院ひ尿器科医院)

長崎大学医学部医学科 卒業 / 九州大学 泌尿器科 臨床助教を経て現在は医療法人 薬院ひ尿器科医院 勤務 / 専門は泌尿器科

膀胱がんとは?

膀胱がんとは、その名前のとおり膀胱にできるがんです。膀胱がんの罹患率は、1万人に18.5人といわれています。膀胱がんは次の3つに分類できます。

筋層非浸潤性がん……膀胱の粘膜までで筋層には届かず、膀胱内腔に隆起した状態です。侵襲度の低くライフスタイルへの影響もさほどない治療が行える段階になります。

筋層浸潤性がん……膀胱内腔に隆起するのみならず、筋層に達している状態です。筋層への深達度によって治療方法や予後が変わってきます。手術による尿路変更を伴うこともあります。

転移性がん……がんが膀胱内のみならずほかの臓器にも転移している状態です。転移の部位や状態にもよりますが、いずれの治療も困難なケースもあります。

膀胱がんを放置する危険性

膀胱がんは70〜80%のケースで早期発見されていますが、再発率が高いことも特徴です。しかし早期に膀胱がんと判明し継続して治療と定期的な受診をおこなうことで、日常生活への影響が少なく過ごすことが可能です。
もし、あなたが出現した症状を「大したことないだろう」と自己判断し、放置するとどうなるのでしょうか?がんは膀胱がんに限らず、治療をせずにいると進行していく病気です。
膀胱がんも初期症状を軽視し放置すると、徐々に大きくなり、さまざまな症状を呈し治療方法の選択肢が少なくなります。

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