インフルエンザの隔離期間中の対策
インフルエンザ隔離期間中に患者さんができることはありますか?
インフルエンザを治すため、水分をしっかり摂り休養することが第一です。それに加えて家族にうつさないことができれば望ましいです。可能なら不織布マスクをしてうつさないようにするのが望ましいのですが、高熱で息苦しい場合は無理をしないでください。
インフルエンザ隔離期間中に家族ができることはありますか?
室内の換気を徹底させます。1つの部屋で2か所の窓を開ける、換気扇をつけるなどしてインフルエンザウィルスが滞留しない環境を作ってください。加湿器ややかんにお湯を沸かして、室内の湿度を50%以上に上げてください。インフルエンザウィルスは湿気に弱いので、これで防げる部分が増えます。こまめな消毒や手洗いも有効です。これは患者さんも同様です。他人にインフルエンザをうつさず、自宅で完治できれば望ましい結果になります。
編集部まとめ
インフルエンザは軽い病気ではなく、重篤化してしまうリスクもあります。そして感染力は風邪とはけた違いに高く、自分がかからないだけではなく他人に感染させない配慮も必要になります。
厳格な感染対策が必要というわけではありませんが、可能なことをしていただき、しっかり休んでください。しっかり隔離することで、家族や同級生・同僚でインフルエンザをうつすリスクを減らし冬の時期を健康に乗り切れます。
隔離違反には法的な罰則はありませんが、発症後5日間かつ解熱した後2日間経過するまでの隔離期間を守っていただき、公衆衛生の安定にご協力をお願いします。
インフルエンザを軽く見ていると、インフルエンザ脳症など重篤な症状に陥るリスクもぜりではありません。目安となる隔離期間は在宅にて休息をとってください。他人に感染させるリスクがなくなった段階で元の生活に復帰することが望ましく、それがみなさんの健康を守ることにつながります。
参考文献
第9章 学校における健康安全対策(感染症対策)
インフルエンザと出席停止期間|川崎医科大学 総合医療センター
令和6年度インフルエンザQ&A(厚生労働省)
配信: Medical DOC
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