BMIの基準値はどれくらい?Medical DOC監修医がBMIの年齢別の基準値や発症しやすい病気や日常生活で気をつけるポイントなどを解説します。
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監修医師:
伊藤 陽子(医師)
浜松医科大学医学部卒業。腎臓・高血圧内科を専門とし、病院勤務を経て2019年中央林間さくら内科開業。相談しやすいクリニックを目指し、生活習慣病、腎臓病を中心に診療を行っている。医学博士、産業医、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会認定産業医、公認心理師。
BMIとは?
BMI(body mass index)とは、体格指数で肥満と痩せの判断基準です。世界各国で共通で使用されています。BMIは高すぎても、低すぎてもさまざまな病気を引き起こしやすくなります。
BMIは身長と体重を用いて計算して算出するため、筋肉量や体脂肪量は考慮されません。筋肉量が多く体重が重い場合、BMIは高くなることが多いです。BMIが低くても、筋肉量が少なく体脂肪率が高くなる場合もあります。
BMIの値だけで病気の有無を判断することは難しいですが、健康維持や生活習慣病の発症予防の指標の一つとして日々の管理に役立てましょう。
BMIの基準値
BMIが22の体重が標準体重です。統計上、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの病気になりにくい数値とされています。
日本肥満症学会ではBMIの基準値は次のとおりです。
日本肥満学会肥満度分類
BMI(kg/m²)
判定
18.5未満
低体重
18.5~24.9
普通体重
25~29.9
肥満(1度)
30~34.9
肥満(2度)
35~39.9
高度肥満肥満(3度)
40以上
高度肥満肥満(4度)
男女別・BMIの基準値
有病率の低い数値が男性22.1女性21.9という調査結果より、日本のBMIの基準値は男女共に22と定められています。
令和元年(2019年)の国民健康・栄養調査によると、肥満(BMI25以上)の人の割合は男性33.0%、女性22.3%、やせ(BMI18.5未満)の人の割合は男性3.9%、女性11.5%と報告されています。
BMIの計算方法
BMIは身長と体重で計算できます。
計算式:BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
例) 165cm 60kgの場合
60kg÷1.65(m)÷1.65(m)=22
BMIは22となります。
配信: Medical DOC