メラノーマになりやすい要因がある人
メラノーマになりやすい人には、どのような傾向があるのでしょうか。ここでは、なりやすい要因がある人の特徴を説明します。
色白な人
メラノーマには人種差が認められ、一般的に白色人種に発生頻度が高い傾向があるとされています。日本人であっても約20%の方はOCA2という色白の遺伝子を保有しているといわれます。
人種差に限らず色白の方はメラニン色素が少ないため、日焼けや紫外線への感受性が高く、結果としてメラノーマを発症しやすいでしょう。
日焼けしやすい人
日光に当たるとすぐに赤くなって日焼けしやすい人は、メラノーマになるリスクが高くなります。また、メラノーマは子どもの頃に強い日焼けをすることが特によくないとされています。過去に水ぶくれなど重度の日焼けをしたことがある方は、注意しましょう。
紫外線を多く浴びている人
マリンスポーツが好きで年中太陽を浴びている人、漁業・農業など炎天下で仕事をしている人などは、メラノーマになりやすい傾向があります。紫外線を多く浴びるとメラニン色素の生成が活性化され、日焼けや炎症によって皮膚の免疫力が低下するためと考えられます。
ほくろ・そばかすの多い人
先天的・後天的にかかわらず、ほくろやそばかすの数が多い程、メラノーマの発症リスクが高いと考えられています。さらに、ほくろの大きさが大きい・形状が非定型であればある程、メラノーマのリスクは高くなります。
紫外線を多く浴びる程、その刺激から肌を守るためにメラニン色素を生成し、シミやそばかすが増えてしまうという悪循環に陥ることにも注意が必要でしょう。
メラノーマのリスクを減らす方法
ここからは、メラノーマの予防に有効とされる方法を紹介していきます。以下のような対策を自分でも行い、少しでも疑わしい場合は医療機関を受診するようにしましょう。
紫外線対策
天候に関係なく、目に見えない紫外線は降り注いでいます。日常的に日焼け止めクリームを塗る・帽子をかぶるなど、徹底した紫外線対策を行うことが大切です。
日傘や日陰を利用したり、長袖やストールなどで身体の露出を減らしたりするほか、紫外線の強い時間帯は外出を避けるなどの工夫をしましょう。
足の裏や足の親指に黒色の変化がないか確認する
メラノーマは、歩行で外部刺激を受けやすい足の裏に発生することがあります。これは末端黒子型と呼ばれる日本人に多い病型で、色や形が不規則で平らな色素斑であったり、一部が盛上がっていたりします。
これらの特徴を目安に、自分の身体を定期的に観察し、特に足の裏や靴がよく当たる足の親指に黒色の変化がないか確認するようにしましょう。
皮膚に日常的な刺激を与えない
メラノーマの疑いがあるほくろやあざは、頻繁に触ったり傷つけたりすることで大きく拡大して悪性化する恐れがあります。日焼けはもちろん、間違ったスキンケア・過度なマッサージなど皮膚に日常的な刺激を与えないようにしましょう。メラノーマの疑いがあるときは、自分で対応しようとせず医療機関を受診してください。
配信: Medical DOC