「メラノーマの原因」はご存知ですか?なりやすい人の特徴も解説!【医師監修】

「メラノーマの原因」はご存知ですか?なりやすい人の特徴も解説!【医師監修】

メラノーマについてよくある質問

ここまでメラノーマの原因・要因・なりやすい人の特徴・リスクを減らす方法などを紹介しました。ここからは「メラノーマ」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

紫外線対策は確実にメラノーマ予防につながりますか?

永井 恒志 医師

日本人のメラノーマの発症は、過半数が足裏など日光の影響のない部位に好発するため紫外線の関与は少ないのではないかと考えられていました。しかし、昨今は環境破壊によって紫外線の量も増えてきており、日本人にも色白の肌質やさまざまな発症リスクを持った人が存在することもわかっています。メラノーマの発症リスクに関与しているUVBおよびUVA両方の紫外線をカットするサンスクリーン剤を使用することで、肌の露出部分でのメラノーマの発生率は減少します。

日光が当たりにくい部位にメラノーマはできますか?

永井 恒志 医師

紫外線とは関係なく生じるメラノーマには、末端黒子型と呼ばれるものがあり、ある遺伝子の変異が関連しているとされています。日光が当たらない部分でも、皮膚のどこにでも発生する可能性があるので注意して観察しましょう。好発部位は男性では胴体で、女性は脚、日本人では約30%が足の裏に発症します。その他、爪に黑い縦縞・手のひらに黒い斑点として生じることもあり、顔や体幹にできることもあります。

編集部まとめ

今回は、メラノーマの原因やなりやすい人の特徴や予防法などを説明してきました。

近年ではオゾン層破壊などにより地球に届く紫外線の量は増えています。日本人のメラノーマの発症は10万人に1~2人と少ないものの、発症頻度はこの30年で2倍以上に増えていることにも注意すべきでしょう。

記事内でお伝えしたように、普段から紫外線対策などで防御しておくことが大切です。そしてメラノーマの疑いを感じたら、なるべく早期に総合的に診断を仰ぎ、納得のいく治療を受けるようにしましょう。

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