【闘病】「急性大動脈解離」で奇跡の生還を遂げた加藤貴さんのケース 生活習慣は大事!

【闘病】「急性大動脈解離」で奇跡の生還を遂げた加藤貴さんのケース 生活習慣は大事!

突然襲ってくる病だからこそ日頃の備えをすること

編集部

加藤さんは病気をきっかけに生活を見直したようですが、以前の自分にアドバイスできるなら何を伝えたいでしょうか?

加藤さん

「まずは食生活を改善して運動しろ」ということ、もう一つは「ブラック企業には行くな」ということです。当時は激務の上に乱れた食生活に運動不足もあり、病気の発症の原因になったと思うからです。そして、仕事のストレスも大きかったと思います。この2つさえ気を付けていれば、違った未来もあったのではないかと考えています。

編集部

急性大動脈解離やアテローム血栓性脳梗塞という病気について、あまり詳しく知らない人に伝えたいことはありますか?

加藤さん

この病は何の前触れもなく、本当に突然やってきます。私もいつもと変わらぬ休日を過ごしていたときに、突然胸の激しい痛みに襲われ、意識を失いました。とはいえ、普段から血圧や血糖値などに気を付けていれば、リスクを下げることはできます。病はいつ襲ってくるかわからないからこそ、日頃から体調管理をすることが大切だと知ってほしいです。

編集部

加藤さんが医療従事者の方に期待すること、伝えたい言葉はありますか?

加藤さん

私が急性大動脈解離を発症したとき、医師からは「成功する可能性は低い」と言われました。しかし、私は奇跡的に助かり、今ではジムに通い、職場復帰もできるほど回復しています。私の命を救ってくださった病院の皆様には、感謝しかありません。ICUにいたときは幻聴や幻覚で騒いでいたと記憶しており、そのようなときも丁寧に対応していただきました。医療従事者の方には、これからも沢山の奇跡を起こしていただき、多くの人の命をつないでほしいです。

編集部

最後に読者へメッセージをお願いします。

加藤さん

私の経験談からですが、健康診断の結果に少しでもリスク要因がある場合は、迷わず生活習慣を変えるという選択をしてもらったほうがいいと思います。生活習慣の乱れから発症する病気は多いので、日頃から健康に気を遣うことが何よりも大切です。健康診断で要検査やリスクありの判定が出たら、少しずつでも健康に優しい生活に切り替えてほしいです。

編集部まとめ

Stanford A型急性大動脈解離は発症すると予後不良になることが多く、命の危険もある非常に危険な疾患です。動脈硬化や高血圧、糖尿病、脂質異常症など、生活習慣に関係する要素が原因とされています。そのため、加藤さんも語ったように、少しの異変でも見逃さず、生活習慣を改善することが重要となります。生活習慣改善の重要性を再認識するとともに、突然の激しい胸痛には十分警戒してください。

なお、Medical DOCでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

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