「くも膜下出血の前兆・首」についてよくある質問
ここまで首に現れるくも膜下出血の前兆などを紹介しました。ここでは「くも膜下出血の前兆・首」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
首のこりや、肩こりはくも膜下出血とどのような関係がありますか?
佐々木 弘光医師
くも膜下出血の頭痛は首の後方に生じやすいため、首の凝りや肩凝りのような頭痛として自覚される場合もあります。ただ首や肩凝りは筋肉や皮膚などの表層で起きている現象なので、押したら痛い、ひねったら痛い、といった特徴を伴うことがあります。単純な首の傷みや肩凝りであれば対症療法や整形外科での治療も考えられます。
一方で、くも膜下出血の場合はそれらに関係なく、突然、そして頭の中で痛いと感じるような頭痛症状を自覚します。もちろん判断が難しくて不安な場合は、まずは頭痛外来や脳神経外科を受診してみましょう。
軽いくも膜下出血の前兆となる症状について教えてください。
佐々木 弘光医師
軽い症状の場合は首の後ろや肩凝りなどと似た頭痛として破裂の数日前などに自覚される場合もあります。その他、突然瞼が下がる、視力が落ちた、ものが二重に見える、といった多彩な症状を呈する場合もあります。また、他の脳神経疾患を発症している可能性もありますので、いずれにせよ早期の脳神経外科の受診をお勧めします。
編集部まとめ
ここまでくも膜下出血の前兆症状についてまとめてきました。「頭痛」と一言でいっても、自分での判断は難しいと思います。実際、世の中の多くは一次性頭痛といって、画像検査で頭の中に明らかな異常のない頭痛です。しかし本当に危険な頭痛というのはある日突然、強烈な形で襲ってきます。またもともと頭痛もちの人であっても、少しでも「いつもと違うな」、と感じる場合はすぐに受診することをお勧めします。そして予防のためには、脳ドックなどの検査を受けて、自分の脳の健康状態とともに、そういった血管の異常の有無を確認しておくことが大切かもしれません。
「くも膜下出血」と関連する病気
「くも膜下出血の前兆」と関連する病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
脳神経科の病気脳動脈瘤
脳動脈解離
脳動静脈奇形
硬膜動静脈瘻
出血の前兆症状として頭痛や嘔気などの症状が出現する可能性のある病気はたくさんあり、代表的な病気を列挙します。
「くも膜下出血」と関連する症状
「くも膜下出血」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状
突然のとても強い頭痛
首や肩凝りのような頭痛
失神、意識障害
手足の麻痺
急に瞼が下がる、物が二重に見える
突然これらの症状が出現した場合には、すぐに救急車を呼んで病院を受診するようにしてください。
参考文献
配信: Medical DOC
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