紅皮症の前兆や初期症状について
紅皮症では広範囲にわたる皮膚の炎症にともなって、発赤や腫れ、かゆみなどが出現し、皮膚の角層が剥がれ落ちた「落屑」が大量にみられます。
角層は主にたんぱく質から構成されているため、大量の落屑は体内のたんぱく質の喪失にもつながり、低栄養状態を招く場合もあります。
全身的な症状として、炎症に付随した発熱や悪寒、倦怠感や食欲不振などが現れることがあります。
症状の程度によっては、全身的な管理をおこなうために入院治療を要することも少なくありません。
これらの症状が出現した際は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
紅皮症の検査・診断
紅皮症の診断は、複数の検査や皮膚状態の観察、問診内容などを総合的に判断しておこないます。
紅皮症は何らかの疾患によって発症している可能性があるため、原因を特定するために血液検査をおこなうことが多いです。
血液検査では、炎症の程度や肝機能、腎機能や電解質などの項目を中心に検査します。
白血病や悪性リンパ腫などの血液疾患が原因となっている可能性もあるため、それらの病気を鑑別するためにも血液検査は有効です。
また、皮膚の一部を顕微鏡で詳しく調べるために、生検をおこなうこともあります。
配信: Medical DOC