「紅皮症」になりやすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

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紅皮症の治療

紅皮症は皮膚症状と全身的な症状に対する治療の両方を同時におこなう必要があります。

薬剤性の紅皮症の場合は、原因となっている薬剤を特定して使用を中止します。

高齢者は基礎疾患のために複数の薬剤を服用している場合が多く、原因となっている薬剤の特定が難しいことも少なくありません。

治療薬を中止してしまうと基礎疾患が悪化する可能性もあるため、代替薬を使用するケースも多いです。

また、アトピー性皮膚炎や乾癬などの皮膚疾患が原因の場合は、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬などそれぞれの疾患に応じた薬剤により治療をおこないます。

皮膚のバリア機能の喪失や、発熱などによる脱水が懸念される場合は、適切な水分補給によって電解質の管理に努めます。

紅皮症になりやすい人・予防の方法

アトピー性皮膚炎や乾癬、湿疹などの慢性的な皮膚疾患を持つ人は、紅皮症になりやすいです。

白血病や悪性リンパ腫などの悪性腫瘍を患っている人や複数の薬剤を服用している人、薬剤アレルギーの既往がある人も注意が必要です。

これらを踏まえて、紅皮症の予防では基礎疾患を適切にコントロールすることが大切です。

基礎疾患の治療を継続しているときに、紅皮症の症状を感じた場合は、悪化する前に早めに医師に相談しましょう。

日常生活では刺激の少ない石鹸や保湿剤を使い、皮膚の保湿と清潔の保持に努めてください。

また、強いこすり洗いは避けて皮膚へ刺激を与えないようにすることも大切です。

皮膚の保湿や保護、清潔の保持などの日常生活における対策が、紅皮症の予防につながります。

関連する病気

剥脱性皮膚炎(はくだつせいひふえん)

アトピー性皮膚炎

乾癬

白血病悪性リンパ腫

参考文献

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター「広範な皮膚炎症である紅皮症の病態とその原疾患」

北海道大学大学院医学研究院皮膚科学教室「あたらしい皮膚科学第3版(9章)」

日本医科学会医学会雑誌薬疹の診断と治療―重症型薬疹への対応―

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