監修医師:
河辺 泰宏(医師)
近畿大学医学部医学科卒業。京都第二赤十字病院、京都府立医科大学附属病院 などで研鑽を積む。京都府立医科大学大学院医学研究科小児科学 博士課程修了。綾部市立病院 小児科医長、京都府立医科大学大学 小児科学教室 助教などを経て現在に至る。医学博士、日本小児科学会専門医・認定指導医、日本内分泌学会内分泌代謝科(小児科)専門医、日本アレルギー学会専門医。日本小児科学会、日本内分泌学会、日本小児内分泌学会、日本糖尿病学会、日本肥満学会、日本アレルギー学会の各会員。
インフルエンザB型の概要
インフルエンザ(influenza)は、インフルエンザウイルスによって起こる気道を中心とした急性感染症です。インフルエンザウイルスは、オルソミクソウイルス科に属するRNAウイルスで、A型、B型、C型ならびにD型に分類されますが、ヒトに典型的な症状を引き起こすのはA型とB型です。インフルエンザB型は、インフルエンザウイルスB型によって引き起こされ、主に冬季に流行し、飛沫感染および接触感染を介して迅速に伝播します。インフルエンザB型は、A型と比較して変異が少なく、特に免疫機能が未成熟な小児や免疫力が低下した高齢者に対して重篤な症状を呈することがあるため、適切な診断と治療が不可欠です。
インフルエンザB型の原因
インフルエンザB型の原因は、インフルエンザウイルスB型による感染です。このウイルスは、感染者がくしゃみや咳をすることで空気中に放出され、その飛沫を吸い込むことで他の人に伝播します。また、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることでも感染が成立します。ウイルスの感染力は高く、特に人が密集する環境で広がりやすい特徴があります。1個のウイルスは体内に入ると4時間で100個、8時間で1万個、24時間で100万個に増加して100万個になって初めて発症すると言われています。
配信: Medical DOC