脊椎関節炎の前兆や初期症状について
脊椎関節炎の初期症状として、炎症を起こしていることによる腰や背中の痛みが挙げられます。
朝方に背中や腰が痛くなり、動きにくくなることが特徴です。この硬さや痛みは、安静にしても改善せず、身体を動かしているうちに徐々に和らぐことがあります。
手指や肩の痛みや腫れ、こわばりが現れることもあります。また、関節に炎症が起きているため、発熱や倦怠感などの全身症状が現れることがあります。
症状が進行すると、骨と骨の間の靭帯が硬くなり、背骨がつながって関節の動きが悪くなります。これにより背中が曲がらなくなったり、首を回しにくかったりなどの症状がみられる恐れがあります。
これらの症状が続く場合には、早めに病院で診察を受けることをおすすめします。早期に治療を開始することで、症状の進行を抑え、生活の質を維持しやすくなるでしょう。
脊椎関節炎の検査・診断
脊椎関節炎の診断では、まず医師が症状について詳しく聞くことから始まります。どこに痛みがあるのか、どのようなときに痛みが強くなるのかを正確に伝えることが大切です。
その後、レントゲンやCTスキャン、MRIといった画像検査をおこない、背骨や関節の状態を確認します。また、血液検査もおこなわれ、炎症の有無や遺伝的な特徴があるかどうかを調べることがあります。
脊椎関節炎は関節リウマチや悪性腫瘍、加齢による骨の異常など、似たような症状が現れるほかの病気との鑑別が必要です。
靭帯が硬くなり動きが悪くなってから治療を開始しても、もとの状態に戻すことは難しいため、これらの結果をもとに、脊椎関節炎かどうかを早期に診断することが重要です。
定期的なフォローアップと適切な診療計画により、脊椎関節炎の悪化を防げます。
配信: Medical DOC