乳酸菌をとりすぎるとどうなる?Medical DOC監修医が乳酸菌の種類・効果・とりすぎると起こる副作用・不足するとどうなるか・一日の摂取量・効率的な摂取方法などを解説します。
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監修管理栄養士:
武井 香七(管理栄養士)
帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科卒業 横浜未来ヘルスケアシステム、戸塚共立第一病院3年7ヶ月勤務 株式会社コノヒカラ、障がい者グループホーム半年勤務 その後フリーランスを経て株式会社Wellness leadを設立。栄養士事業と健康事業を行なっている。
保有免許・資格
管理栄養士資格
「乳酸菌」とは?
乳酸菌は特定の菌を指す名称ではなく、糖から乳酸を作り出す嫌気性の微生物の総称です。
また、体内に取り込んだり食品の製造に利用することで人によい影響をもたらすため、善玉菌と呼ばれることもあります。
乳酸菌には糖類を分解して乳酸を生成する乳酸発酵という働きがあります。この働きは、発酵食品の製造過程にも活用される乳酸菌の大きな特徴です。
乳酸菌は幅広い環境で生育できるため、土壌や海洋などの自然環境内や動物の腸内などさまざまな場所に存在しており、とても身近な菌といえるでしょう。
「乳酸菌」の種類
乳酸菌の種類は数百種類にもおよび、形状・育成場所による分類のほか、発酵で生成する物質による分類も可能です。しかし、同じ分類とされる乳酸菌のなかにもさまざまな作用を持つものがあります。そのため、実際に摂取する場合は分類よりも個別の菌の名称や株の名称が注目されることが少なくないでしょう。主な乳酸菌の種類と期待できる効果には下記のようなものがあります。
LG21乳酸菌:胃腸機能改善
Lカゼイ・シロタ株:整腸作用
ガセリ菌SP株:内臓脂肪減少
ラブレ菌:免疫力強化、コレステロール値の正常化
乳酸菌シロタ株:腸内環境の改善
KW乳酸菌:免疫力強化、アレルギー症状の緩和
なお、ビフィズス菌は乳酸菌と同じく健康効果が期待できる菌であり、乳酸菌の一種とされることもあります。しかし、糖の代謝経路や形状が乳酸菌とは異なるため厳密には乳酸菌とはいえません。
配信: Medical DOC