乳酸菌が不足するとどうなる?
腸内環境の悪化
乳酸菌が不足すると、腸内は悪玉菌が生育しやすい環境になります。その結果、腸内細菌のバランスが崩れ、腸内環境が悪化するでしょう。腸内環境が悪化すると、下痢や便秘など便通が乱れやすくなるほか、おならのにおいが強くなったり肌が荒れたりといった変化がみられることがあります。また、乳酸菌の働きにより悪玉菌の増殖を抑制しているのは腸だけではありません。実は、女性生殖器においても乳酸菌が不足すると、悪玉菌が増殖して真菌を原因とするカンジダ症の発症率が高まるといわれています。
免疫力の低下
前述のとおり、乳酸菌には免疫細胞の活性化をサポートする作用があります。そのため、乳酸菌が不足すると免疫細胞の活動が低下して、免疫力の低下を招くでしょう。さらに、腸管内には多くの免疫細胞が存在するため、乳酸菌の不足により腸内環境が悪化することも免疫機能に悪影響を及ぼす可能性があります。
乳酸菌の一日の摂取量
乳酸菌を多量に摂っても健康に影響する可能性は低く、明確な摂取許容量は定められていません。また、期待する効果や体質・もともとの腸内環境によっても、効果が期待できる摂取量は異なるでしょう。参考として、整腸を目的としてプロバイオティクスを摂取する場合、乳酸菌の個数にして100億個程を摂取する必要があると考えられます。ただし、サプリメントや特定保健用食品で乳酸菌を摂取する場合には、各商品に表示された1日の摂取目安量に沿ってください。また食品から摂る場合には乳酸菌を摂りすぎる心配はありませんが、食品により脂肪分や糖分・塩分などを摂りすぎないよう、摂取量を調整することをおすすめします。
配信: Medical DOC