「グッドパスチャー症候群」を発症しやすい年代・特徴はご存知ですか?【医師監修】

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グッドパスチャー症候群の治療

グッドパスチャー症候群の治療では、主に免疫抑制療法と血漿交換療法が併用されます。
腎不全症状が悪化した場合には透析療法が必要になります。

免疫抑制療法

免疫抑制療法では、ステロイド剤やシクロホスファミドなどの免疫抑制剤を用いた薬物療法がおこなわれます。
これらの薬剤は経口投与されることが多いですが、症状が重篤な場合や経口摂取が困難な場合は点滴による投与が選択されます。
ステロイド剤やシクロホスファミドなどによって免疫反応を抑制し、炎症反応を軽減することを目的としています。

血漿交換療法

血漿交換療法は、患者の血液から血漿(血液のなかの血球以外の液体)を分離し、健常者の血漿などと置き換えて体内に戻す治療法です。
血中に含まれる病的物質などを除去することで、腎臓のろ過機能の負担を軽減させる効果があります。

透析療法

透析療法は専用の機械を用いて血液をろ過し、余分な水分や老廃物を取り除いた後、浄化された血液を体内に戻します。
腎臓のろ過機能を代替する治療法で、腎機能が低下している患者の生命維持に欠かせない役割を果たします。

グッドパスチャー症候群になりやすい人・予防の方法

グッドパスチャー症候群は中高年に多い傾向があり、平均年齢は63〜65歳です。
(出典:難病情報センター「抗糸球体基底膜腎炎(指定難病221)」)

予防の方法はありませんが、早期発見と適切な治療が重要です。
全身の倦怠感や血尿などの症状が現れた場合は、できるだけ速やかに医療機関を受診することが推奨されます。
早期の診断と治療開始により、症状の進行を抑制し、予後を改善できる可能性が高まります。

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参考文献

難病情報センター「抗糸球体基底膜腎炎(指定難病221)」

12小児慢性特定疾病情報センター抗糸球体基底膜腎炎(グッドパスチャー(Goodpasture) 症候群)

臨床検査15)Goodpasture症候群

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