【実体験】眼内コンタクトレンズ(ICL)で叶えた快適な裸眼生活:手術から回復までの全過程

【実体験】眼内コンタクトレンズ(ICL)で叶えた快適な裸眼生活:手術から回復までの全過程

屋外活動の減少、スマートフォンやタブレットの使用といった生活環境の変化から、現代社会で視力に悩む方は多くなっています。そんな視力低下の対応策として眼内コンタクトレンズ(ICL)やレーシックなどの視力矯正手術の選択肢が増えてきました。今回は、ICL手術を受けたモデルの早瀬あやさんに取材をおこない、手術前後の不安や期待、視力回復を通じて生活がどのように変わったのかなどについて語っていただきました。

※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2024年10月取材。

体験者プロフィール:
早瀬 あやさん(モデル)

1993年10月3日生まれ。現在はモデルとして活動中。元レースクイーンで「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー14-15」を受賞した経歴を持つ。2016年に、地元である遊佐町から「ゆざ親善大使」、酒田市から「酒田ふるさと観光大使」に選出。遊佐町・酒田市の振興を目的として広報活動をおこなっている。小学校6年生の頃から視力の低下を感じ、今回ICL手術に踏み切る。

監修医師プロフィール:
貞松 良成(医師)

順天堂大学医学部卒業。順天堂大学医学部眼科入局。順天堂大学医学部附属伊豆長岡病院(現・順天堂大学医学部附属静岡病院)、成田記念病院などで経験を積む。さだまつ眼科クリニック 、医療法人社団豊栄会ICLクリニックKITTE大阪などで診療をおこなう。医学博士。日本眼科学会認定眼科専門医、Staar Surgical社ICLインストラクター、日本眼科学会指定屈折矯正手術講習会受講医、日本眼科学会指定オルソケラトロジー講習会受講医、水晶体拡張リング講習会受講医。

【手術前】視力低下の経験と矯正方法の選び方

編集部

早瀬さんはICL手術を受ける前、視力の低下でどのような悩みがありましたか? 特に生活のどんな場面で不便を感じられたのかも伺いたいです。

早瀬さん

視力が低下し始めたのは、小学校6年生の頃でした。当時から漫画やアニメが大好きで、長時間見続けることも多く、目が疲れることはあったものの、まさか視力がこれほど悪くなるとは思っていませんでした。中学2年生くらいからはさらに悪化し、黒板の文字が見えづらくなって……。でもメガネをかけるのは抵抗があって、なんとか裸眼で過ごしていました。

編集部

視力が低下したことで、見えづらい以外にどんな不都合がありましたか?

早瀬さん

周囲からも「表情が怖い」などと指摘され、見た目に自信が持てなくなってしまうことがありました。高校生になってやっとメガネを作ったのですが、メガネのデザインや見た目が気になってしまい、当時は思春期だったので、抵抗感がありましたね。

編集部

視力が低下すると、勉強や日常生活での困難が増えてきますよね。普段はどのような視力矯正方法を使用していたのですか?

早瀬さん

高校生の頃は、視力に合わないカラーコンタクトレンズをつけていました。朝起きた時にメガネが見当たらないと本当に何も見えなくて、例えば落としたイヤリングを探すのも大変でした。運転もできませんでしたし、物を踏んでしまうことも多くて(笑)。コンタクトレンズで目が乾いて炎症を起こすこともあり、日常的に不便なことが多かったですね。また、カラーコンタクトレンズは視力補正が不十分で、視界が少しぼやけてしまうことも多々ありました。

編集部

日常的に不便なことが続くと、生活の質にも影響が出てきますよね。ICL手術を受けようと思ったきっかけは何かあったのでしょうか?

早瀬さん

そうですね。まずは友人がICL手術を受けて良い結果が出たことがきっかけです。それと、レーシックも検討していましたが、角膜を削ると聞いて少し怖いと感じました。痛みがあるのではと不安でしたし、将来的な視力の変化にも影響があるのか気になっていたのです。でも、ICLは痛みが少ないと聞いて興味を持ちましたし、手術前に先生から丁寧に説明してもらい、手術時間が数分と短いことや黒目の上を切ってレンズを入れる方法を聞いて安心しました。

編集部

ICLは角膜を削らずに眼内にレンズを挿入する手術で、角膜へのダメージが少ないと聞きます。クリニックの選び方についても悩まれる方が多いと思いますが、どのようにして選ばれましたか?

早瀬さん

クリニック選びはかなり慎重になりました。口コミも調べてみると、手術後のアフターケアがしっかりしているという評判だったので、信頼できるクリニックだと感じました。安全で安心できる場所で手術を受けたいという気持ちが強かったですね。

【手術後】ICL手術の感想と視力改善後の生活の変化

編集部

手術後に視力がどのように改善され、見え方にどんな変化がありましたか?

早瀬さん

本当に世界が変わったように感じます! ICL手術を受けた後は視力が2.0まで回復して、日常生活が格段に楽になりました。以前はコンタクトレンズが乾燥してゴロゴロしたり、ずれてしまったりすることが多かったのですが、ICLではそれが全くありません。自転車で遠くまで見通せるので、信号や標識もくっきり見えるようになり、通勤時や買い物など日常のちょっとした場面でも違いを感じます。視力がクリアだと、景色を楽しむ余裕も生まれますし、気持ちも自然と明るくなりますね。

編集部

術後の生活にどんな変化が生まれましたか?

早瀬さん

一番大きな変化は、朝起きてすぐに物がはっきり見えることです。これが本当に嬉しいですね。以前は朝の準備でコンタクトレンズをつける時間が必要で、寝る前の外す作業も面倒に感じていました。忙しい朝や夜の時間が短縮されるので、本当に助かります。あと、ジムで運動する時もすごく楽になりました。以前はメガネをかけていたので、運動中にずれたり曇ったりすることがあって不便でした。今はその心配もなく、視界もクリアなので集中してトレーニングができます。それに、カラーコンタクトレンズを買わなくて良くなったので、経済的にも助かっていますね(笑)。

編集部

朝や夜の時間が短縮されることで、時間を有効に使えるようになったのですね。また、視力がクリアになることでどのような変化がありましたか?

早瀬さん

一番感動したのは、旅行や帰省の時に自然の景色を裸眼で見られることです。田舎の広大な風景や青空が、今まで以上に美しく見えるようになりました。視界がクリアだと、今まで気づかなかった小さなディテールも見えるので、なんだか新鮮な気持ちで毎日を過ごせます。あと、コンタクトレンズを使っているときはペットの毛で目が腫れたり、アレルギー反応が出たりすることがあったのですが、それが減って本当に生活が楽になりました。

編集部

ICL手術を考える際に感じた不安や実際の手術体験についてお聞かせください。

早瀬さん

実は手術前に待合室でほかの患者さんが少し緊張している様子を見て、自分も少し不安になりました。でも、実際の手術は思ったよりもスムーズで、4〜5分であっという間に終わりました。手術中は眩しい光が見える程度で、痛みもほとんど感じなかったですね。針も見えなかったので怖さはありませんでした。術後に軽い違和感はありましたが、目薬を使えばすぐに落ち着きましたし、大きな負担ではありませんでした。

編集部

術後のケアについても教えていただけますか?

早瀬さん

術後は3種類の目薬を毎日4回使用する必要がありますが、ほかに特別なケアはなく、思っていたよりも楽でした。目薬の使用で少しだけしみる感じがありましたが、それも数日で慣れました。生活の質が大きく向上し、運動や日常のアレルギー反応も改善されました。今では周囲の友人からICL手術について尋ねられることも多く、実際に受けて良かったと心から感じているので、安心して勧めたいと思っています。

監修医師からのコメント:
貞松 良成(医師)

ICL手術は日本で最も多くおこなわれている屈折矯正手術です。特徴としては安全性が高い手術で、ほかの屈折矯正手術と比較して見え方の質が良いことです。
また、万が一問題が生じた場合にはレンズを摘出することで手術前の状態に戻すことができます。

ただし、手術である以上は注意していただきたいことがあります。

まずは手術をする前に、医師やスタッフに疑問点を十分確認し、納得して手術を受けることが大切です。
また、いかに安全性が高い手術とはいえ術後のケアは必要です。点眼をする際に、しっかりと手を洗ってから行うことや、目薬を目に近づけ過ぎないよう注意してください。

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