「アルツハイマー型認知症の初期症状」についてよくある質問
ここまでアルツハイマー型認知症の初期症状などを紹介しました。ここでは「アルツハイマー型認知症の初期症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
軽度のアルツハイマー型認知症の症状について教えてください。
上田 雅道 医師
軽度のアルツハイマー型認知症では、新しいことを覚えられない、同じことを何度も聞き返す、年月日の感覚が不確か、日常的な買い物や料理で失敗する、意欲が低下する、といった症状がみられやすいです。
アルツハイマー型認知症で一番多い症状はどんな症状ですか?
上田 雅道 医師
アルツハイマー型認知症の症状でもっとも多く、目立つ症状は新しいことを覚えられない、という症状です。
アルツハイマー型認知症の初期症状が現れるのは発症から何年後でしょうか?
上田 雅道 医師
アルツハイマー型認知症は、初期症状がみられるようになった時期を発症と考えるといいと思います。脳の中では、症状がみられる10年あるいは20年も前から変化が始まっていると考えられていますが、症状がない段階ではあまり気にしなくていいと思います。
編集部まとめ
アルツハイマー型認知症は新しいことを覚えられないといった記憶障害で発症することが多く、年齢とともに患者さんの数も増えていきます。症状の進行はゆっくりですが、完治させることはむつかしく、進行とともに生活に困難もみられるようになります。やがて家族の協力や社会福祉サービスの利用、介護や看護も必要になります。
アルツハイマー型認知症を発症してもはじめのうちは症状は軽く、進行もゆっくりなため病院を受診してするきっかけをつかみにくいこともあります。気になる症状がみられたら、早めに病院を受診しましょう。薬を使った治療で進行を遅らせることもあります。
配信: Medical DOC