●家計簿と収納のコツはどこか似ている!
づんさん自身、家計簿をつけるようになって、家事や心境にも変化が表れたそう。
「家計簿でお金が整ってきた時、心の変なザワザワが消えました。やっとお金のこと以外を考えるゆとりができた時、部屋にあるいらないものが目につき始めたんですね。本当に欲しいものだけを買うことができるようになって、“家にあるいらない物“を見極める目が出てきたんだと思います。我が家は賃貸なので、いらない物やごみのために家賃を払うはもったいないな~と思うようになりました(笑)。ドンドン捨てて、使うけど今は必要ないものを押し入れにしまっていく時、”何だか収納って、家計簿をつけるのと似ているな~“と思ったんです。どちらもパズルのように、ピースをハメていく感じというのかな? 物もお金もそうですが、整えていくだけで何か変わるものがあると思います」(づんさん 以下同)
家計簿をつけることで、自然と欲のバランスが整い、ショッピングに費やすお金も減っていったそう。
「本当に欲しいものにお金を使うと、満足度が高くなりますよね。この感覚がわかるようになると、小さな欲が生まれなくなるんです。何百円単位の細かなものを買っても得られませんが、本当に欲しいものを買うと、“これを買ったからもういいよ”と心が満たされていくのを感じることができます。欲のバランスが整ったことで、安い雑貨や洋服を買って、そのまま袋も開けずに玄関に置きっぱなしということがなくなりました(笑)」
夫や子どもたちも、そんなママの変化に気づいてくれたと嬉しそうに語る。
「夫も子どもたちも、家計簿をつけている過程を見ていないようで、しっかりと見ているんですよね。家計簿をつけることで、前でも話した通り、家事にも工夫したり、家のなかでも、時間を無駄にしないようにチャカチャカと動き始めたので、そんな私の姿を見て、子どもたちも、自分の時間を大事に使うようになった気がします。書籍を一冊仕上げた後や、家計簿をつけ終わった後は、子どもたちが“お母ちゃん、頑張ったね!”と言ってくれるので、嬉しい気持ちでいっぱいになります」
●家計簿で自分の楽しみまで見つかる!
最後に「お金の管理ができない」と悩むママたちにメッセージを!
「何事もそうですが、時間がないから…とできないことをあきらめてしまうのはもったいない。例えそれによってマイナスになっても、“試練だ”と思うようにすればきっと乗り越えられると思います。人生に無意味なことはないと思って過ごしていますし、家計簿作りは、“自分が何をしている時が楽しいのか”を考えるきっかけにもなります。インスタでも、家計簿タグが増えていますし、続けることで達成感も得られ、ママの自信にもつながります。私の家計簿から、皆さんが1つでも何か気づきを得て頂けたら本望です。育児に家計に…一緒に頑張っていきましょう!」
無理をせず、自ら書きたくなる家計簿作りを! 継続することで見えてくることはたくさんあると語るづんさん。そして何より家計簿は、ママが自分自身の成長を実感するアイテムになるという。夫とお金のことでケンカばかりしているな…と感じたら、まずは、堂々と見せられる家計簿作りから始めよう! きっと負の連鎖は断ち切られるはずだ。
(取材・文/蓮池由美子)