「女性でy-gptが高い」症状が特徴的な病気・疾患
ここではMedical DOC監修医が、「y-gptが高い女性の原因」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、どのように対策すれば良いのか、など病気について気になる事項を解説します。
アルコール性脂肪肝
脂肪肝とは、肝臓に脂肪が過剰に蓄積された状態です。摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ると、私たちの体には脂肪が溜まっていきます。このとき、同時に肝臓にも脂肪がついてしまうのです。肝細胞の5%以上が脂肪を占める状態を脂肪肝といいます。アルコール性脂肪肝は主にアルコールの摂取が原因で起こる脂肪肝です。ほとんど無症状のため、健診などで見つかることが多いでしょう。アルコール性脂肪肝は、禁酒を行うことが大切です。健診で指摘されたら、早めに内科や消化器内科を受診してください。
ウイルス性肝炎
ウイルス性肝炎とは、肝炎ウイルスに感染することで起こる病気です。肝炎ウイルスにはA型、B型、C型、D型、E型などの種類があります。ウイルス性肝炎にかかった場合、自分で対処することはできず、医療機関で適切な治療を受ける必要があります。肝炎ウイルスの種類に応じて、抗ウイルス薬やインターフェロン製剤を使った治療を行うこともあります。自覚症状が出ないこともありますが、発熱や倦怠感、頭痛や食欲不振などの症状が見られることもあります。健診などで指摘されたり、気になる症状が続いたりしているときは早めに内科や消化器内科を受診しましょう。
自己免疫性肝炎
自己免疫性肝炎とは、免疫システムが異常を起こすことで肝障害が起こる病気です。原因はまだ良く分かっていませんが、自己免疫が関係していると考えられています。免疫抑制薬である副腎皮質ステロイドを使った治療が一般的です。症状の進行はとてもゆっくりのため、発症に自分で気づくことはあまりありません。しかし、治療を行わないと肝硬変や肝不全になることもあります。健康診断で指摘されたり全身倦怠感や疲労感、食欲不振などの症状が気になったりするときは、早めに消化器内科や肝臓内科を受診しましょう。
薬剤性肝障害
薬剤性肝障害とは、薬やサプリメントなどの影響で起こる肝障害のことです。倦怠感や発熱、黄疸、食欲不振など薬剤性肝障害の症状が見られるときは、まず原因となっている薬やサプリメントの使用を中止してください。使用を中止しても症状の改善があまり見られない場合は、ウルソデオキシコール酸や副腎皮質ステロイド薬などの内服で治療を行います。自覚症状が出にくいので受診のきっかけが難しいかもしれませんが、健診などで指摘された場合は早めに内科や消化器内科を受診しましょう。
「y-gptが高い女性」の正しい対処法は?
まず、飲酒をしている方は禁酒や節酒を心がけてください。アルコールの摂取量を減らすだけでもγ-GTPの値が減少する可能性があります。また、普段の生活習慣を見直すことも有効です。肥満の方は適度なカロリー摂取をし、暴飲暴食は避けてください。女性の場合は更年期に入ることでγ-GTPが上がることもあります。更年期が原因と考えられるときは、婦人科や更年期外来などを受診するとよいでしょう。
配信: Medical DOC