「喉頭がんの好発年齢」はご存知ですか?症状や予防法も解説!【医師監修】

「喉頭がんの好発年齢」はご存知ですか?症状や予防法も解説!【医師監修】

「喉頭がんは年齢と関係があるのか」と気になっていませんか?

喉頭がんは60代を中心に発症しやすい病気ですが、近年では若い年代でも発症するケースが増えています。

喫煙や飲酒などの生活習慣もリスクに関わるため、早めに症状を理解して対策しましょう。

この記事では、喉頭がんの好発年齢や症状、予防法について詳しく解説します。ぜひ、ご自身の健康管理に役立ててみてはいかがでしょうか。

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監修医師:
山本 康博(MYメディカルクリニック横浜みなとみらい)

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい院長
東京大学医学部医学科卒業 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医 日本内科学会認定総合内科専門医

喉頭がんとは?

喉頭がんは、声を出す器官である喉頭(こうとう)にできるがんです。
喉には食べ物が通る咽頭(いんとう)と、空気が通る喉頭があり、咽頭にできる咽頭がんもあります。中高年の方に多く見られ、声がれや喉の違和感などの症状が特徴です。
喉頭がんは喉の表面を覆う粘膜細胞が、異常に増え続けることで発生します。通常、細胞は必要に応じて増えたり減ったりしますが、このがんでは細胞の増殖が止まりません。その結果、がん組織が形成され、周囲の正常な細胞に悪影響を及ぼします。
喫煙の習慣や過度の飲酒が喉頭がんのリスクを高めるとされ、まれに若い世代でも発症する可能性があるため注意が必要です。ある程度進行するまで症状がなく気付きにくい咽頭がんと異なり、喉頭がんは早期から喉の違和感や声のかすれなどの症状があります。
おかしいなと感じたら、早めに医療機関を受診して早期発見に努めましょう。

喉頭がんの好発年齢

喉頭がんの発症には、特定の年代に集中する傾向があります。生活習慣や年齢で発症する割合が大きく変わるため、発症しやすい年齢層やそのリスクを把握しておきましょう。
発症が多い年齢層とその背景は、次のとおりです。

60代がピーク

若年層の発症は稀

男性の発症リスクが高い

それぞれ詳しく解説します。

60代がピーク

喉頭がんの発症は、60代がピークとされています。喫煙の習慣や過度の飲酒が長期間にわたって喉頭に影響を与え、細胞に異常をもたらし、喉頭がんを発症しやすくなるのです。
また、加齢による免疫機能の低下も、がんの発症に関連していると考えられます。特に喉頭がんの発症率が高い60代は、喉や声の異常に気を付けるようにしましょう。

若年層の発症は稀

喉頭がんは、60代がピークであり、若年層での発症は大変稀です。喫煙や過度の飲酒といった生活習慣が関係しているケースもあるものの、20〜30歳の若い世代で発症することは滅多にありません。
ただし、万一のために健康診断などで異常を感じた場合は、早期に医師に相談することが大切です。

男性の発症リスクが高い

喉頭がんは、女性に比べて男性の発症リスクが高いとされており、男女比は10:1です。
特に、喫煙や飲酒の習慣がある男性では、発症リスクがさらに高まる傾向が見られます。これは、喉頭がタバコやアルコールによる刺激を受け続けることで、がん細胞が発生しやすくなるためです。
喉頭がんのリスクを減らすためには、日常生活での予防が重要です。

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