老人性紫斑の前兆や初期症状について
老人性紫斑では、身体を軽くぶつけることなどによって容易にあざができます。あざは特に手の甲や前腕の外側、膝から下にできやすい傾向があります。初期には赤紫色をしているものの、徐々に黄色く変化し、数週間で自然に消失します。
一般的に痛みなどを伴うことはないものの、軽い刺激によって皮膚が裂け、出血することもあります。
老人性紫斑の検査・診断
老人性紫斑は、問診や視診によって診断できます。加齢や長期間の紫外線暴露などの背景があり、怪我をした覚えがない場合や軽くぶつけただけであざを認める場合には、老人性紫斑が疑われます。
老人性紫斑は重篤な疾患でないものの、特発性血小板減少性紫斑病、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、急性白血病、肝硬変、全身性エリテマト―デス、慢性播種性血管内凝固症候群、後天性血友病などと似た症状を呈することがあり、鑑別するために血液検査を行うことがあります。
配信: Medical DOC