「胃がんステージ3」の症状・余命はご存知ですか?医師が徹底解説!

「胃がんステージ3」の症状・余命はご存知ですか?医師が徹底解説!

胃がんステージ3の治療法

胃がんステージ3の治療は、手術でがんが取り切れると判断された場合には、外科的手術が基本です。ただし、リンパ節転移の有無、またリンパ節転移の場所や大きさなどを総合的に判断し、その結果から、手術をする前に化学療法を行う場合もあります。また、術後に補助化学療法を追加することもあります。
これらの治療法は、患者さんの状態などにより異なります。必ず主治医の説明をしっかり聞くようにしてください。

外科手術

胃がん手術における胃の切除範囲や詳細な術式に関しては、胃がんのできた部位や深さ、周囲への浸潤の有無などにより大きく異なります。主治医にどのような手術となるのかをしっかり聞いて確認をしましょう。

化学療法

ステージ3の胃がんでは、リンパ節転移の部位や大きさの点でそのまま切除が難しい時などに行う「術前補助化学療法」と手術後の再発予防を目的とする「術後補助化学療法」を行うことがあります。化学療法には、主に「細胞障害性抗がん薬」「分子標的薬」「免疫チェックポイント阻害薬」といった種類の薬を使うことがあります。それぞれの薬の特徴についてはとても難しい内容ですのでここでは詳細は述べませんが、これらの使い分けについてはがんの性質やその他の状況により、個々で異なります。外科手術同様、がんの治療については個々で異なりますので、必ず主治医の先生からしっかり話を聞くようにしてください。

「胃がんステージ3」についてよくある質問

ここまで胃がんステージ3の症状や余命・生存率・検査法・治療法などを紹介しました。ここでは「胃がんステージ3」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

胃がんステージ3は手術で完治しますか?

烏山 司 医師

胃がんのステージ3の5年ネット・サバイバルは41.3%と報告されています。完治するかどうかは発見時の状態などによってさまざまであり、治療前に明言するのはとても難しいため、治療方針や今後の経過については、主治医の先生に聞いて頂くのが確実です。

胃がんステージ3と診断された場合、治療費はおおよそどのくらいかかりますか?

烏山 司 医師

全日本病院協会が発表している統計では2022年度におけるステージ3胃がんでの平均医療費は1入院あたり1412218円、1日当たり86733円となっています。この医療費はあくまで平均であり、どのような治療をしたかや使える制度や保険などにより実際の支払額とは大きく変動します。ご自身の治療費の見込みについては主治医や病院のスタッフ、加入している保険会社などに必ず確認をしましょう。

関連記事: