「パーキンソン病」を予防する可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?医師が解説!

「パーキンソン病」を予防する可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?医師が解説!

パーキンソン病の主な原因

パーキンソン病の発症に関わる原因についてお話していきます。パーキンソン病の発症には、さまざまな因子が複雑に絡み合って発症します。その代表的なものを述べていきます。

異常なタンパクの脳内蓄積

パーキンソン病の根本となる異常は、脳の中脳黒質という部分のドパミン神経細胞を中心に異常なタンパク質が溜まってくることで、症状を引き起こします。その根本的な原因は、まだまだ分かっていないことが多くあります。

加齢

年を重ねることは誰しも避けられないことです。パーキンソン病の発症は異常なタンパク質が蓄積することで発症します。パーキンソン病の発症前からだんだんと蓄積して発症しますので、年を重ねることも発症に関わる原因の一つになります。

遺伝的要素

パーキンソン病は遺伝するものと、遺伝しないものとがあります。遺伝するものは、家族性パーキンソン病といいます。このタイプは同じ家族の中で多くの方がパーキンソン病にかかります。非常に珍しいタイプで、先ほど述べたタンパク質に関連する遺伝子などに異常があり、発症します。
また、遺伝しないタイプは孤発性パーキンソン病といいます。孤発性パーキンソン病の発症には、パーキンソン病のなりやすさを決める複数の遺伝子が関わっているといわれます。

環境因子

遺伝的要素と並列して重要視されているのが環境因子です。上記の食事内容も関連しています。それ以外でよく言われるものは、有機溶媒を中心とした農薬や殺虫剤と鉛や銅の金属類です。農薬の規制も厳しくなっているので、食品からの摂取量は減っていると考えられますが、職業柄こうした薬剤などに接する方々は注意が必要です。

腸内環境

最近のトピックとして話題なのが腸内環境です。さまざまな病気で関連が言われますが、パーキンソン病もその一つです。日本を含む世界のパーキンソン病を患っている方の腸内環境を調べたところ、特定の菌が増えたり、減ったりしていることが分かりました。今後は、パーキンソン病でない方の腸内細菌を移植することで発症率が変化するかなどの研究に期待がされています。

「パーキンソン病の原因・食べ物」についてよくある質問

ここまでパーキンソン病の原因・食べ物などを紹介しました。ここでは「パーキンソン病の原因・食べ物」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

パーキンソン病を発症した場合、控えた方がいい食べ物を教えてください。

神宮 隆臣 医師

発症した場合も、原因となる食品に似通っています。牛肉や乳製品に加えて、揚げ物や炭酸飲料全般などは症状進行に関わっているため、控えましょう。また、パーキンソン病の発症すると飲み込みにくさが出てくることがあります。できるだけ噛まなくてよく、飲み込みやすい食品や調理法の工夫が必要です。

パーキンソン病を発症しやすい生活習慣はありますか?

神宮 隆臣 医師

原因に挙げた乳製品や加工肉をよく食べ、大量飲酒をする、定期的に運動しないこともパーキンソン病の発症に関わります。

パーキンソン病を発症しやすい性格はありますか?

神宮 隆臣 医師

社交性があまりなかったり、不安や焦燥感が強かったりする性格は発症しやすいといわれます。

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