ケーキや生鮮食品などを買ったときにもらう保冷剤。お家で余らせていませんか? 暑い時期なら使う機会もあるけれど、冬は冷凍庫にしまったままという人も多いのでは。
実は、保冷剤はカイロ代わりにもなります。今回は冬に便利な保冷剤の活用法を紹介しましょう。
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保冷剤をカイロに変身させる方法
冷たさをキープするための保冷剤が、実はじんわり温かいカイロとしても使えるそうです。カイロとして使うための手順を紹介します。
カイロとして使える保冷剤の種類
表面がツルツルしたビニール素材の保冷剤を使います。表面が不織布のものは今回使いません。冷凍庫から出して常温に戻したものを用意してください。
(写真左が不織布のもの、写真右がビニール素材のもの)
作り方
お風呂程度の温度のお湯を用意して、保冷剤がつかる大きさの容器に注ぎます。そこに保冷剤を入れて温かくなるまで放置します。
表面についた水分を拭いたら準備OK。タオルやハンカチを巻いて、身体の温めたい部分にあてて使います。くれぐれも低温やけどに注意してくださいね。
注意
保冷剤を電子レンジにかけないでください。中身が破裂することがあり、危険です。
保冷剤を温めるときに熱湯を使わないでください。袋の耐熱温度を超えて破損する恐れがあります。
保冷剤カイロの実力検証
ケーキを買ったときにもらうような小さい保冷剤(9.5cm×6.5cm)と、大きめの保冷剤(17cm×11cm)を用意して、温かさがどのくらい持続するのか検証してみます。
まずは2つの保冷剤を常温に戻し、45℃程度のお湯に10分入れておきました(その間、45℃±2℃を保っています)。すると、2つとも41℃ほどに温まりました。
室温22℃の室内にタオルに挟んだ状態で放置し、10分後から5分ごとに温度を計測していきます。
開始時…大:41.5℃、小:41.2℃
10分後…大:37.6℃、小:36.1℃
15分後…大:37.1℃、小:34.1℃
20分後…大:36.0℃、小:32.0℃
25分後…大:35.5℃、小:31.0℃
30分後…大:34.5℃、小:30.8℃
小さい保冷剤は15分後に体温以下の34℃まで下がり、温かさを感じなくなりました。大きい保冷剤は30分後に34℃まで下がりました。
使い捨てカイロは40℃以上を12時間保つものもあるので、それと比べると温かさは劣ります。真冬に屋外で使うには力不足ですが、少し肌寒い家の中で繰り返し使うという場合には、十分使えると思いました。
大きい保冷剤を首や肩のあたりにあてていると、じんわりと温かくて気持ち良かったです。なにより不用品をリユースできて、かつ繰り返し使えるのがエコでいいですよね。
配信: 防災ニッポン