“ろ過しないコーヒー”は良くない!?
煮出しやフレンチプレス、エスプレッソ、トルコ式コーヒーなど、ろ過をしないでコーヒー豆から出たコーヒーをそのまま飲む場合には、実はちょっと問題があります。
ノルウェーの研究で、不ろ過式のコーヒーを飲む人は、ろ過式のコーヒーを飲む人に比べて心臓病のリスクが18%高くなるという結果が出ています。
フィルターを使うことでコーヒーの油成分が除去されるのですが、コーヒー油の中にはジテルぺンといわれるカフェストールというものがたくさん含まれています。
カフェストールにはコレステロールを上昇させる可能性があり、結果的に心臓病のリスクを高めると言われています。
カフェインの含有量に関しても、ろ過しないコーヒーのほうがろ過しているコーヒーよりも高い傾向になります。
カフェインは血圧を高めたり、不眠症リスクや心臓病リスクを高めたりすることもあるので、ろ過していないコーヒーはあまり良くないのではないかとされていました。
“血糖値”のコントロールにも影響する可能性
ただ、カフェストールはインスリンの分泌を増加させて、ブドウ糖の取り込みを亢進することが観察されていて、血糖値のコントロールを良くする効果があるとも言われています。
実際にマウスのモデルを使ってみたところ、インシュリンの感受性が改善して血糖値を低下させることも報告されています。
ところが、人にも12週間カフェストールのサプリメントを摂ってもらったところ、血糖値の改善もないし、インシュリンの感受性も変わらないという結果でした。
そのため、いろいろな反論もあるとは思いますが、コーヒーはろ過したほうがいのではないかというのが現時点での結論です。
配信: クックパッドニュース