写真説明:自作の空き缶アルコールストーブ
キャンパーの必需品を災害にも
2024年1月に発生した能登半島地震では、水や電気、ガスなどのライフラインが停止したことで、寒いなかでの避難生活を送らざるをえなかった被災者が多くいます。ライフラインの停止が、私たちの生活を非常に不便にすることを再認識された方も多くいるはずです。
本記事では、災害時にも普段使いにも役立つ「空き缶アルコールストーブ」の作り方について紹介します。
アルコールストーブとは
アルコールストーブとは携帯用のコンロであり、コンパクトかつ耐久性も併せ持つことから、キャンプなどにも使用できる便利な道具です。気化しやすい燃料用アルコールを使うことから、燃えカスが残らないので後処理をせずに片づけられ、ガスコンロよりも着火しやすいことから、キャンプで好まれています。私たちは、買わなくてもある程度の工夫をすることで実物と同じ実用性を発揮する、アルミ缶を使っての工作を試してみました。
なぜアルミ缶を使うの?
アルミ缶を使う理由として「軽さ」、「熱伝導」の2つの特徴が上げられます。
・軽さ
アルミは鉄と比べて約3分の1の重さの違いがあり、アルミの原料は自動車や航空機などの長距離移動に適した乗り物の原材料として使われています。
・熱伝導
熱伝導率は鉄と比べて3倍で、熱しやすく冷めやすい性質があるため、アルコールストーブとして使う場合は、すぐに暖かくなり、使い終わった際もすぐに冷えます。
実際に作ってみよう!
実際に、空き缶を使ったアルコールストーブを作ってみました。
同じサイズのアルミ缶2つ(本記事では350ml)、ペンチ、コンパスカッター、ハサミ、ホッチキス、穴を開けられるもの(ドリルor錐)、マスキングテープ、油性ペンを用意しましょう。
1.空き缶を切断しよう
・空き缶の底の部分を使うので、2本の空き缶を切断しましょう。
切断するために4㎝の高さを測ります。
・切断する時は、4㎝程の台を用意して、カッターを固定することをオススメします。空き缶を回すだけで切ることが出来ます。
・2本とも同じように切断しましょう。
配信: 防災ニッポン